<Sky レディースABC杯 最終日◇2日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県) ◇ 6590ヤード・パー72>
“プラチナ世代”の澁澤莉絵留が終盤怒涛の3連続バーディで、自己最高位フィニッシュだ。トータル1オーバー・6位タイからスタートした最終ラウンドで「68」をマーク。トータル3アンダー・4位タイまで順位を上げ、これまでの自己ベストだった今年5月のステップ・アップ・ツアー「ECCレディス」の5位タイを上回った。
1つ伸ばして迎えた14番パー4で、残り152ヤードのセカンドを7番アイアンで4メートルにつけバーディを奪うと、一気に流れが傾いた。15番パー5では1メートル、さらに16番パー3では、あとわずかでホールインワンという80センチのベタピンショットを放ち、怒涛の追い上げをみせた。
今週はドライバーショットが散り、ラフなどから2打目以降を打つ場面も目立った。それだけに「もっといいプレーができた」という気持ちも大きい。「(フェアウェイヒットが)3日目は4回、きょうは5回。ただフェアウェイから打てた場所ではしっかりバーディが獲れたので、それは自信になりました」。4位タイという結果については「よろこべる」と話すが、“よい点”、“悪い点”がないまぜになった4日間だっただけに、反省も口をつく。
リランキング後の優先出場順位は58位。今季はここまでレギュラー12試合、ステップ11試合と“兼務”が続いている。その状況のなか、今念頭に置いているのは「ステップでの優勝」だ。上位争いをする機会も増え、それが「近づいている」という実感も手応えとしてある。
今大会終了時点ではウェイティングという立場だが、来週は北海道に渡りレギュラーの「ニッポンハムレディス」出場権がおりてくることを待つ。「ゴルフをし続ける環境のほうがいい」。疲れた様子をみせることなく、“初優勝”に向けさらに腕を磨いていく。(文・間宮輝憲)
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