<ニッポンハムレディスクラシック 2日目◇9日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6763ヤード・パー72>
「好きです」と話す4日間大会を、今季2勝の西村優菜が単独首位で折り返した。2日続けて「68」をマークし、トータル8アンダーでトップに浮上。「あまり順位は気にしていない。毎日4アンダーが目標で、2日間クリアできたことがうれしい。結果としてトップで決勝を迎えられることができてワクワクしています」と笑顔だ。
女子ツアー史上最長の6763ヤードを誇るモンスターコースで、2日目もツアー最小兵(150センチ)の20歳のショットがさえた。パー3を除く14ホールのフェアウェイキープ数は『12』。飛距離を武器にしていない西村は、セカンドショットでどうしても長いクラブを握ることになるため、フェアウェイから打つことは上位進出への必須条件となる。
パーオン率も初日が61.1%だったのに対し、2日目は77.7%まで上昇。「距離は長いですが、初日は雨が降ってさらに長く感じていた。(雨がやんだ)昨日よりは楽に感じました」と、コンディションの良化をしっかりとスコアにつなげた。
今年は5月のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を制覇。このほかにも2週前の「アース・モンダミンカップ」で3位、6月の「宮里藍 サントリーレディスオープン」で9位タイと、4日間大会で強さを発揮する。昨年の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」と2つのメジャーでは最終日最終組入りも果たしている(成績は7位タイ、3位タイ)。
その自覚は本人にもあるようで、「4日間大会は難しいコースが多くて、そこでゆっくりスコアを出すのが自分のスタイルに合っている。あまりビッグスコアが出るタイプではないのでコツコツと」とその理由を話す。ゴルフ以外の性格も「コツコツ」型。それが安定感バツグンのゴルフを作り出している。
15番パー4で池に入れ、17番パー4ではアプローチを2.5メートルに寄せるも外し、終盤2つのボギーを叩いた。特に17番は「もったいない」と話し、それを理由に自己採点も「85点」にとどまった。3日目は再び雨予報のため、またセカンド以降で長いクラブを振り切るラウンドになりそう。それでも「冷静に判断しながら、目標の60台で回りたい」と、変わらず“コツコツ”とバーディを積み重ねていく。(文・間宮輝憲)
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