<マラソンLPGAクラシック 最終日◇11日◇ハイランド・メドーズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>
2019年以来となる米ツアー4勝目を決めた畑岡奈紗。毎年1勝を目標としていたが、この2年は優勝から遠のいていた。今季の「全米女子オープン」では、プレーオフまで進むも笹生優花に惜敗。そのときの悔しさが、今週の優勝へのモチベーションとなっていた。
「二度とあの悔しい気持ちになりたくない」と、畑岡が使っているのは全米女子オープンの会場で勝った記念ボールマーカー。「使いやすそうだなと思って買ったのがきっかけだったけど、『USオープン』の文字を見て、毎回悔しさを忘れないように」とメジャー制覇を逃した悔しさを糧にした。
「やっと勝つことができて嬉しいです」と久々の優勝を喜ぶ。次週はツアー唯一のペア戦でレクシー・トンプソン(米国)とのタッグも決定しており、その後はいよいよ母国での五輪が控えている。「少し自信がなくなっていた部分もあったけど、五輪前にまた勝つことができた」と、自信を取り戻して凱旋する。
以下、優勝会見の一問一答
――今朝コースに来たときは、この展開を想像していた?
こんな終わり方は、正直想像していなかったです。
――今朝コースに来てから中断している間、なにを考えていた?
昨日からこの予報がでていたので、夜も気にしながら寝ていて、寝てるようで寝ていない感じでした。中断して途中いろいろ考えることもありましたね。
――今季は優勝争いも演じてきたが、2019年から久々の優勝はどう?
とっても厳しい世界というのは分かっているけど、毎年1勝を目標にやっていたので、去年勝てなかったのがすごく悔しかった。今年もシーズンはじめは思うようにいかなかったけど、やっと勝つことができて嬉しいです。
――最終日が中止になったことについては?
関係者のみなさんも再開にむけて、ずぶぬれになりながらセッティングしてくれていたので72ホール回って勝ちたかったですけど、悪天候で54ホールにはなりましたが、勝つことができて本当に嬉しいです。
――中断しているときは何をしてた?
車の中で少し寝たりとか、音楽聴いたりとか、コーヒーを飲んだりしていました。休んでいる間はいろいろ考えることもあって、少しプレッシャーがありました。
――ゲーリーと取り組んできたアイアンショットについては?
KPMGで予選落ちをして、調子がよくて落ちたのですごくふがいない気持ちがありました。そこで得た課題がアイアンの距離を合わせたコントロールショット。それを1週間ゲーリーとやって、こんなに速く結果がでると思っていなかったのでよかったです。
――今後のスケジュールは?エビアン選手権をスキップすることについては?
来週は(ペア戦で)レクシーと回れる。まさか私とペアを組んでくれると思っていなかったので、迷惑をかけないようなプレーをして楽しみたいなと言うのと、エビアンは迷っていたけど、東京五輪はプロになる前からの目標でもあったので、すごく難しい決断でもあったけど、来週が終わったら日本に戻って準備したい。
――この優勝は五輪に向けてどう影響する?
去年は勝てなくて、少し自信がなくなっていた部分もあったけど、前のタイミングでまた勝つことができたのは、練習でいくらできてもし合いで出来ないと自信につながらない。優勝は一番自信が付く方法だと思う。
――今週全米女子オープンのボールマークを使ったのは?
USオープンから使いやすそうだなと購入したのがきっかけだったけど、そこで負けてその悔しさを忘れない。毎回USオープンという文字をみて、二度とあの悔しい気持ちになりたくないなと思って回っている。
――母国で五輪をプレーして、金メダルを取るのはどういう意味がある?観客がいないことについては?
もちろん各国の代表でトッププレーヤーが集まるので、そう簡単なことではないと思うけど、やるからには、日本で代表になれなかった選手の分も戦わなきゃいけないと思うので、やるからには金メダルを目指して頑張りたい。観客については、楽しみに待っていてくれたかたも沢山いると思うので、本当に無観客は残念だけど、テレビで応援してもらえたらなと思います。
――ビッグスコアを出したあとも遅くまで練習していたが、普段から練習ではどんなことをやっている?
もちろんゴルフにミスはつきものだけど、その日にうまくいかなかった部分をその日のうちに解決するとか、チェックしたりしています。
――家に帰って、祝いでなにが一番楽しみ?
日本で家族も待っていてくれるので、外にはでかけられないけど、家でお祝いできたらな。
犬が2匹待っているので、それに合うのが楽しみです。
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