<ニッポンハムレディスクラシック 最終日◇11日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6763ヤード・パー72>
堀琴音がついに成し遂げた。首位と2打差の2位で出た最終ラウンドで、ボギーなし、5バーディの「67」をマーク。トータル14アンダーで並んだ若林舞衣子との3ホールに及ぶプレーオフを制し、悲願のツアー初優勝を果たした。
今年は“復活”や“再生”がキーワードとなり、上田桃子、笠りつ子、青木瀬令奈、菊地絵理香、鈴木愛らがひさびさの優勝を果たすシーンが印象的。若林、堀のどちらが勝ってもこの図式に当てはまり、長年の女子ツアーファンには熱い展開となった。
18番パー4で行われたプレーオフ3ホール目。堀は2打目を3メートルにつけると、若林が3オン2パットのボギーを叩いたのに対し、きっちりとパーセーブし初優勝をつかんだ。“勝負を決した”といえる2打目で手に握ったのは真っ黒の3U。ブリヂストンの新作プロトタイプで、同社のツアー担当によると「これが投入から3試合目」という1本だ。
国内女子ツアー史上最長の6763ヤードを誇り、北海道特有の洋芝が生えるコースが舞台。さらに4日間のうち3日雨が降るコンディションでは、ラフに入れると致命傷になるホールも。そのなかでフェアウェイキープ率83.9%、パーオン率73.6%というショット力が、優勝を手繰り寄せた。
また、若林も「(稲見)萌寧ちゃんの影響で」と三角ネックのトラスパター(TP HBジュノTB2トラスセンター)を使用していたが、堀もかねてトラスセンターユーザー。今年初戦の「ダイキンオーキッドレディス」から使用していた。ちなみに最終日最終組は高橋彩華を含めた3人ともトラス使用者だった。
【堀琴音の優勝ギア】
1W:キャロウェイEPIC SPEED◆◆◆DS(10.5°/Tour AD HD-5S 45.75インチ)
3W:キャロウェイEPIC MAX(13.5°/Tour AD HD-5S)
5W:ブリヂストンTOUR B X-F(18°/Speeder 661 Evo II)
3U:ブリヂストンPROTOTYPE(19°/MCH 60S)
4、5U:ブリヂストン X-DRIVE GR(23、25°/MCH 60S)
6I〜PW:ブリヂストン TOUR B X-CB
A、SW:ジューシー tT(51、58度)
PT:テーラーメイド TRUSS TB2 トラスセンター
BALL:ブリヂストン TOUR B X
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