最新ゴルフニュース

渋野日向子は隔離明けもいきなり優勝争いできる！　妹分、復活したショットメーカーも期待大【大西翔太の大展望】

7月16日（金）から2021年の国内女子ツアー第20戦「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」が行われる。梅雨も明ける見通しの灼熱の茨城決戦を制するのは誰なのか。青木瀬令奈のコーチを務める大西翔太氏が展望を語る。
――――――――
■正直に言って難しくない
舞台は毎年伸ばしあいとなるイーグルポイントゴルフクラブ。今年も「正直に言って難しくないのでそういった展開になると思います」と大西氏。
「確かに距離は伸びましたがラフは短く、グリーンも軟らかい。簡単と言ってもいいかもしれません。フェアウェイも雨の影響で軟らかいぶん、キャリーを出せる人が有利だと思います。逆に言えば特徴がなく、紛れがない。状態がいい選手が勝つのではないでしょうか」
■渋野日向子は隔離明けも問題なし
大西氏が真っ先に候補として挙げたのが約4カ月ぶりの日本ツアー出場となる渋野日向子。2週間の隔離もあり、本人は「練習できていないので変に自分に期待せずできると思う」と話していたが、状態は良さそうと見ている。
「練習場で見たのですが、隔離明けを感じさせないショットでした。新しいシャフトもマッチしているのか、“飛ばなくなった”、“球が低くなった”と言われていますがそんなことはなかった。きれいなハイボールを打っていました。この感じなら行くんじゃないかな、と思わせる状態でした」
むしろ隔離期間がいい方に向きそうだという。「逆に2週間休んだことで疲れがとれたように見えます。肩に力が入っておらず、自然体で振り切れていました。初優勝が茨城ゴルフ倶楽部ですし、林間コースも合っているタイプ。いきなり優勝争いしても全然おかしくありません」
■渋野の妹分にも期待です
「キャリーで飛ばしていける」と原英莉花の名前も挙がる。「総距離が出ても伸ばしあいとなるのは間違いない。そうなれば飛距離が出るほうがいい」と当然のようにツアーの飛ばし屋に期待を込めた。
一方で、「気持ちという部分ではすごく期待できる」としたのが今大会がプロデビュー戦となる上野菜々子。「プロ初戦となればかたくなってしまうものですが、今大会には上野さんと仲のいい渋野さんも出場しています。練習日、プロアマを見ていても二人は笑顔が絶えませんでした。デビュー戦でもすごくやりやすいと思いますし、強い気持ちで臨めると思う」と楽しみな存在だという。
■復活優勝の流れで言えば…この人でしょう
上田桃子から始まり、笠りつ子、青木、菊地絵理香、鈴木愛と、女子ツアーは今年、復活優勝の流れができている。その流れで言えば服部真夕に期待したいと大西氏はいう。
「ステップで勝って臨む今大会ですが、優勝したことでフィールドの見え方が違うと思います。練習場で見ても思いましたが、もともと距離が出る選手でツアー屈指のショットメーカーです。ステップとはいえ4日間大会。まぐれでは優勝できません。左打ちのアプローチも板についています。今年レギュラー初戦ですが、非常に面白いと思いますよ」
解説・大西翔太（おおにし・しょうた）/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。
<ゴルフ情報ALBA.Net>