<アムンディ エビアン・チャンピオンシップ 最終日◇25日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
最終18番パー5。難しい奧のバンカーから2.5メートルに寄せてバーディフィニッシュした古江彩佳。キャディのマイクさんとしっかりグータッチで締めくくった。
一時はトップに迫ったが、優勝には3打及ばなかった。
1番パー4ではラフから寄せ切れずにボギーが先行したが、3番で2.5メートルを沈めてバーディ。「すぐに取り戻せてよかった。気持ち的にリラックスしてできた」と動じなかった。古江は「そんな意識はなかった」と話すが、最終日は果敢にピンを攻めて強気なパッティングとアグレッシブなプレーを披露。7番パー5では4メートル、11番はピン手前3メートルのバーディパットをしっかり沈めた。
トップを独走していたイ・ジョンウン6(韓国)が前半で4つ落とす大波乱。伸ばせば古江にも優勝のチャンスがあるかという思いがけない展開に「スコアボードを見ながらやっていた。でも(同組の)ミンジー・リーさんがすごかった」と終盤はミンジーが14番から3連続バーディ。一方の古江も15番パー5では、3打目のアプローチをグリーン上の右からの傾斜を完璧に読んでもう少しでイーグルかと思われるショットでバーディ。16番パー3も「左に曲がって右に曲がって、左に曲がって…笑」という15メートルのバーディパットを沈めて観衆を沸かせた。
この日は「26」パットとグリーン上が冴えて18番でバーディを奪ったがミンジーには3打及ばなかった。それでも初出場で堂々の単独4位、来年の出場権も獲得した。
海の向こう、遠く離れた東京では古江が出場を逃した東京五輪がいよいよ開幕した。
「五輪に出られなかったのは悔しいけれど、こっちに来てうまくできたのは良かった」とメジャーの上位争いに胸を張った。
次戦は8月19日に開幕する「AIG女子オープン」(カーヌスティGL、スコットランド)で自身の海外メジャー3戦目を迎える。それまでは欧州に留まり準備する予定だ。
「すぐに移動して時間は空くけれど、(次戦も)自分のプレーができたらいいなと思う」と21歳は笑顔で大会を締めくくった。(文・武川玲子=米国在住)
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