<アムンディ エビアン・チャンピオンシップ 最終日◇25日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
惜しくもローアマには一打及ばなかった。18番パー5ではピン左2.5メートルからのバーディパットがわずかに右に切れて入らず。「目標がアンダーだったので、それができてよかった」と、梶谷翼は最終日「70」と伸ばし、トータル2アンダー・48位タイに納得の表情をみせた。
波乱の出だしだった。1番パー4はセカンドを右3メートルにつけたところで雷雨によりプレーがストップ。約40分の中断ののちコースへ戻ったが、「なんとも思わなかった」としっかりとこれを沈めてバーディ発進。ところが前半は3番で1.5メートルを外し、7番はバンカーから寄せきれずに2つのボギーで後退した。
そのぶん後半はパー3で力を発揮。14番で2メートル、16番も上からの1.5メートルを決めてバーディを奪った。
初のフランス、初のエビアンは梶谷にとっては見るものすべてが新鮮だった。スイスとの国境のエビアンはレマン湖を望む風光明媚な避暑地、「どんなコースか、どんな風土なのか、ぜんぜん分からなくて。来てみてコースはきれいだし、建物もきれいだなって」と興奮もした。
食事については最初は濃い味に戸惑いも見せたようだったが、「だんだんと慣れてきた」と順応性もみせた。
「初めての大会だったけど、予選通過がきっちりできて、トータルアンダーで回れて良かった」と目標達成に胸を張る。
このあとは、メジャーがもう一戦残されている。古江彩佳とともに「AIG女子オープン」(全英)に出場。「メジャー大会に出られることに感謝しながら、自分のベストを出せるようにがんばります」。オーガスタを制した17歳。夏の挑戦はまだまだ続く。(文・武川玲子=米国在住)
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