<楽天スーパーレディース 初日◇29日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県) ◇6568ヤード・パー72>
新規大会「楽天スーパーレディース」の予選は午前午後のスタート。午前組が続々とホールアウトする中、現在賞金ランキング80位の新海美優が笑顔で18ホールを終えた。
新海は7バーディ・ボギーなしの7アンダーで暫定首位タイのフィニッシュ。「スタートからいい感じで距離感もよく、自分でもビックリしています。ショットがよくてパターが入らない状態が続いていましたが、パターが入るようになってショットが楽になりました」と新海は振り返る。
奪った7つのバーディのうち、5つをピンそば1メートルに寄せ、1つが2メートルに寄せたショットだった。パターが入るようになると、“とりあえずグリーンに乗せれば大丈夫だ”とグリーンを狙うショットのプレッシャーは軽減する。逆にパターの調子が悪ければ“ピンに寄せなくちゃいけない”という気持ちが強くなりプレッシャーは増大する。新海はいい流れのなかでゴルフを展開することができたのだ。
「ドローが強かったのをストレート気味に直そうとして、球がどっちに行くのかわからなくなってしまったんです。それが良くなってきました。ショットが悪かったときに、アプローチとパターを底上げできたのも良かったのだと思います」
また、「残り3ホールで伸ばせる選手になりたい」と話す新海は、上がりの16〜18番ホールをパー、バーディ、パーと伸ばして終わった。良いスコアで上がり3ホールを迎えると、ついつい計算をしてしまい崩れてしまうことがある。それはプロもアマチュアも同じだ。“ここで1つ伸ばせば”という気持ちが体を硬化させ、ミスを呼び込む。
「計算はしない!」という新海の気構えも、好スコアにつながったに違いない。「きょうは良すぎたので、きょうのことはいったん置いておいて、あすは冷静にプレーできればと思います」というコメントにも「計算しない」という気構えが表れていた。
あすの2日目は、11時40分10番ホールスタート。暑さとの戦いも加わることとなるが、「寒いよりは暑いほうが好き」という新海。初日の好調を続けることができるか、注目したい。
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