「全米シニア女子オープン」2日目は第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、日没のため15名がプレーを終えられなかった。
午前組だった斉藤裕子が3バーディ・1ボギーの安定したプレーで2日連続の「70」をマーク。トータル4アンダーで首位を行くアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に4打差の暫定3位に浮上した。
12番からスタートした斎藤は13番パー4でバーディ、14番はボギーとしたが、後半は3番、8番と二つのバーディで伸ばした。
プレー後は英語のインタビューに応え「とてもいいプレーができた。ショートパットも含めてパットが冴えた」と話し、ソレンスタムらレジェンドと名前を並べることに「とてもハッピー」と応えた。
現在53歳、日本で暮らし「日本では数少ないシニアの試合と、ステップ・アップ・ツアーに参戦している。日本にはシニア女子オープンがないのは残念」と話した。斉藤は2019年大会で12位に入り、20位タイまでが得る今年の出場権を獲得。18年の第一回大会では5位と同大会で強さを見せている。藤井かすみも「74」で回りトータル5オーバー、暫定24位で決勝進出を確実にした。
ソレンスタム、リサロッテ・ノイマンのスウェーデン組が1、2位に立った。
夫のマイクがキャディを務めるソレンスタムは首位を堅持。「ものすごくうれしい」と満足げ。「きょうはドライバーの調子がそんなによくなかったけれど、アイアンがそれをカバーしてくれた。昨夜降った雨でグリーンは軟らかく、攻めることができた。キャディのマイクともうまくいっている」と日没ギリギリにプレーを終えてほっと胸をなでおろした。
3打差の2位につけたノイマンは、「優勝争いに加われることをきょうは目指した。最近はずっと練習を続けてきた。結果につながって本当にうれしい。週末が楽しみ」とソレンスタムを追いかける。
第2ラウンドの残りは現地時間の土曜日午前8時に再開。50位タイまでが決勝ラウンドに進む。(文・武川玲子=米国在住)
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