東京五輪の女子ゴルフ競技が8月4日に開幕する。ゴルフは前回のリオ五輪で112年ぶりに復活。今回も各国から男女60名が4日間72ホールをプレーする。開幕を前に、代表選手たちのプロフィールをオリンピックゴルフランキング順におさらい。世界中から集まる代表選手が霞ヶ関をどう攻略するのかに注目だ。
【マチルダ・キャストレン】(フィンランド)
■年齢:1995年1月18日生まれ 26歳
■プロ転向:2017年
■主な戦績:米ツアー1勝、欧州ツアー1勝
2021年にブレークを果たしたのが、フィンランド代表のマチルダ・キャストレンだ。フロリダ州立大学時代には、7つものタイトルを獲得するなど活躍。母国の代表として、国際試合にも幾度となく出場した経験を持つ。
17年にプロ転向後は、下部ツアーで2年間の下積みを経て、最終予選会で26位タイに入り20年のレギュラーツアー出場権を獲得した。すると、翌年にはわずか15試合目の出場となる「LPGAメディヒール選手権」でツアー初優勝。フィンランド勢として初の快挙を達成した。
キャストレン最大の武器は、2打目以降の安定感だろう。飛距離が出るわけではないが、今年のパーオン率77.61%は全体4位。高精度のショット力はすでにツアー上位に位置している。
直近の成績も優秀だ。LPGAメディヒール選手権直後の試合は予選落ちを喫したものの、その後は2位、15位タイ、19位タイといずれも予選通過。さらに、7月には母国フィンランドで行われた欧州女子ツアー「ガントレディース」でツアー初優勝も挙げている。前述の通り、国際経験豊富とあって、国の名誉を背負うことも初めてではない、上り調子の26歳が、霞ヶ関で台風の目になるかもしれない。
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