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深刻な乱視でラインが読めない! 5年ぶりVの田村尚之の“目”となった専業主婦の正体

<ファンケルクラシック 最終日◇22日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇7040ヤード・パー72>
1年半前から深刻な右目の乱視に悩まされ、「ボールがにじんでよくわからなくなった」という田村尚之。乱視を矯正する眼鏡をかけてボールは見えるようになったが、パッティングのラインを読むときには常に「右が高く見える」。ラインは読めないし、狙ったラインに打ち出すのも難しい。それでも「ファンケルクラシック」で5年ぶりに優勝することができたのは、信頼する代わりの“目”があったからだ。
今大会で田村のキャディを務めたのは専業主婦の鈴木美穂さん。以前はこの裾野カンツリー倶楽部でハウスキャディとして10年間働いていた。田村の14年の初出場から、前回の19年大会まで(※20年大会はコロナ禍で中止)6回すべてで美穂さんが「毎年流れで」キャディを務めてくれていた。それが美穂さんの結婚と旦那さんの転勤によって、昨年12月に裾野CCを退社。それでも田村は愛知県で専業主婦をしている美穂さんにキャディをしてくれないかとお願いした。
今大会はコロナ禍で無観客試合だったため、キャディバッグをカートに積んで移動できたことがプラスに作用する。「仕事を辞めていたのでバッグを担ぐのは体力的にきつい」という美穂さんの心配がクリアされ、7度目のコンビが実現した。
目が良い選手でもラインを読むのが難しい裾野CCのグリーン。写真では田村と美穂さんが一緒にラインを読んでいるシーンも、「僕は見ているフリをしたけど、基本的にラインは読まなかった。見ると自分の雑念が入っちゃう。ラインは完全に美穂ちゃんまかせ。外れても文句なし。全部が合っていたとは言わないけれど、僕がラインを読むより間違いなくいい」と田村。美穂さんにグリーン上で絶大な信頼を置いていた。
そんな田村に対して美穂さんは「ちょっとラインが違っていたときに、私が『すいません』と謝ると、『俺が打てなかったからだよ』と言ってくれる。もし『ラインが違ったじゃないか』と怒られると、こっちも自信を持って言えなくなる。お金がかかっていることですけど、私を責めたことは一度もなかったです」と振り返る。
この最終日は、首位タイのトータル8アンダーからスタートした田村だったが、前半はなかなか打ち切れずに3パットもあり、トータル6アンダーまで後退。折り返した時点でトップとは4打差に開いてしまった。実はこのスコアを落とす展開は、前日の第2ラウンドにも見られた。中盤に3パットの連続ボギーを叩いたが、3バーディを獲り返して首位に返り咲いたのだ。
残り9ホールとなり、「トップの2人は10アンダーで4打離れていて、1人が走っているならまだしも2人だと(追いつくのは)難しいかな」と田村が弱気になると、美穂さんが「きのうもカムバックしたじゃないですか。きょうもカムバックしましょうよ」と鼓舞。後半に入ってから「パットが打てるようになった」と3つ伸ばし、すでにトータル10アンダーでホールアウトしていた秋葉真一に1打差まで迫って、最終18番パー5を迎えた。
最低でもバーディを獲らないと負ける状況。セカンド地点で田村が2オンを狙うか迷っていると、「行くしかないじゃないですか」と美穂さんが再び背中を押す。2オンに成功した田村は、およそ15メートルのイーグルパットは外れたものの、しっかりカップまで届かせて楽々バーディ。秋葉と阿原久夫とのプレーオフに突入した。
プレーオフは再び18番ホール。2オンを狙った3番ウッドでのショットはピンに重なって飛んでいき、少しグリーンをオーバー。4メートルのイーグルパットを残した。ここで2つのラッキーが田村を味方する。1つは雨の影響でボールに泥がつくため、プリファードライのローカルルールが適用できたこと。目の感覚と構える方向が合わない田村は、ボールに引いた線を目標方向に合わせ、そこにパターに引かれた線を合わせないと「どこを向いているかわからない」。グリーンの外ではあったが、ボールをピックアップして拭き、ボールの線を目標方向に合わせて置くことができたのだ。
もう1つのラッキーは美穂さんの読んだラインが「ワンカップフック」だったこと。この日は右に曲がるスライスラインを左に打ち出せずに、ことごとく「右に外していた」田村も、フックラインなら自信を持って打つことができた。美穂さんが読んだとおりに田村が打ち出したボールは、「手前1メートルから入るなと思った」と吸い込まれるようにカップイン。秋葉と阿原はすでに3打目を打ち終えていたため、この劇的なイーグルで田村の優勝が決定。「自分でもよくわからない」という何度もピョンピョンと飛び跳ねるパフォーマンスにつながった。
田村はこの優勝で1500万円を獲得し、国内シニアツアーの賞金ランキング2位に浮上。「目の良いキャディさんを探すのが課題」という田村は、「美穂ちゃんには、できたら帯同キャディで1年付いてほしいくらいだけど、そういうわけにはいかない。旦那さんに怒られちゃうから」と冗談めかして笑う。
ちなみに、過去6回はハウスキャディとして頼んでいたが、今回は帯同キャディとして契約しているため、美穂さんに優勝ボーナスが支払われる。優勝賞金の10%がプロキャディの相場で、「彼女にも良いプレゼントじゃないけど、帰っても旦那さんに怒られないんじゃないかな」と田村は満足げに語る。「来年は違う人に頑張ってもらって…」と美穂さんはコンビ解消を匂わせたが、旦那さんの応援次第では、また名コンビが見られるかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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