昨年国内で3勝を挙げた古江彩佳が海外女子メジャー「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」で4位に入ったのをはじめ、西村優菜の国内メジャー優勝、吉田優利も初優勝を挙げるなど今年に入りさらなる活躍を見せるプラチナ世代。
そんななか、西村、吉田とプロテスト同期で同級生に負けじと頑張っているのが澁澤莉絵留。今年6月には青木瀬令奈のコーチである大西翔太氏とコーチ契約を結び、来る日へ研鑽を積んでいる。そんな20歳は今、何を思うのか。今回はここまでの戦いの振り返りと大西とのコーチ契約について。
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―テスト合格からここまでの1年半の戦いを振り返っていかがですか?
テストに合格してからもちろん常にいい成績を残したいと思ってやってきましたが、もう少しでできそうだったり、遠のいたり。そういった波みたいなものが頻繁にあったので何とも言えないというのが正直なところです。全部が悪いわけじゃないので。
―テスト合格後に思い描いていた状況とは違う?
全く違いますね。ゴルフの成績だけでなく、新型コロナウイルスが出てきてシーズン開幕も半年遅れてと思っていた感じではないです。
―そんななか6月に大西翔太氏とコーチ契約しまひた。元と元コーチをつけようと思っていた?
いえ、元々別のコーチの方に見ていただいていたのですが、5月でやめて。コーチという存在が絶対必要かどうかは関係なく、いて安心するのであればつけていた方がいいのかなと考えていました。やめてからは探してたところもあります。そのときに大西さんを紹介していただいて、一度練習ラウンドを見てもらい、いろいろアドバイスをいただくなかで決めました。
―以前のコーチをやめられた理由は?
プロとなって1年が経過したときに成長できていない自分がいました。今は1年1年かなりのスピードでレベルアップしていかないといけないと思っていました。そのときにコーチと合わなかったりダメだったというわけではなく、新しいきっかけ、チャレンジが欲しいと思いました。やめた、というよりは“卒業”というイメージですね。新しい方向に何かを変えていいきっかけがつかめればと思っていました。
―大西氏に決めた理由は?
今まで出会った方のなかでも一番と言ってもいいくらい熱心な方で、第一印象からとても好印象でした。
まだ見ていただいたばかりなのでそこまで技術的なことは教わってはいないのですが、私が調子が良くないときに頻繁に連絡をしてくださる。相談したいなぁと思っているときには大体大西さんの方から連絡がきます。どこかで見てくださっているのかなというくらい(笑)。そしてすぐに答えを出してくださる。いつでも相談できる相手がいるということはとても安心できます。
―大西氏と今取り組んでいることは?
今はシーズン中なので大きく何かを変えるというよりは、大西さんが気になった部分をまずは直しているという段階です。特に今は下半身の動きですね。左に体重移動するときに私は腰が引けるのが悪いクセなのですが、そこをどう左にパワーを伝えるか。そこができるようになることで飛距離が伸びて、球も強くなると思っています。
―飛距離はテーマのひとつですか?
そうですね、私は筋肉も割とある方かなと思っていて、運動も得意な方です。ただ、それらをゴルフのパワーとしてうまく伝えられていません。そういったところを大西さんと改善していけたらと思っています。大西さんはトレーニング系の知識も豊富ですし、ご自身もかなりトレーニングされている。アドバイスをいただきながら、解決していきたいですね。とても楽しみです。
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