プレーオフ初戦のノーザントラストを43位で終えたロリー・マキロイ(北アイルランド)は、9番でティショットを打ち終えたあとに3番ウッドをコース横のニュージャージー・ターンパイクに向かって投げ捨てたと、プレーオフ2戦目のBMW選手権前日の会見で吐露した。
前週の大会はハリケーンの影響で月曜フィニッシュ、10番からスタートしたマキロイにとって9番は最終ホール、ティーショットを右ラフに打ち込むとフラストレーションが爆発した。
「9番ティから林に向かって投げた。もしかしたらターンパイクまで届いていないかもしれないけれどね。だから誰か僕の3番ウッドが欲しい人が居たら、どこかにあるよ」と笑った。
ドライバーにも不満足だったマキロイ。月曜の戦いを終えたあとは、一度フロリダ州の自宅に戻り、エリカ夫人と娘との時間を過ごした。火曜日の午後にはメリーランド州に入り、ドライビングレンジでクラブの調整に時間を割いた。
「今週はここに3番ウッドなしで来たから、新しいものが必要。それにドライバーも先週はスピンが多すぎた。だから昨日、いくつものヘッドとシャフトをトライした。お陰で良いドライバーと3番ウッドが見つかった」と話した。
今季は5月のウェルズ・ファーゴ選手権で勝利を挙げているものの、トップ10が6回で予選落ちも3度、フェデックスカップポイントは現在28位で、次週の最終戦、ツアー選手権に進めるかは今週次第。
「シーズンも終盤になって今年は正直少し疲れている」。東京五輪は4位に入ったが、移動続きで疲労感を滲ませる。
「おそらく多くの選手が同じように感じていると思う。だから一日一日をがんばって過ごしている。ツアー選手権に出て、そしてライダーカップまでの間の2週間を休みに充てる。それを楽しみに今週がんばる」と、16、19年に続く年間王者は自身を奮い立たせた。
ちなみにマキロイは15年の世界ゴルフ選手権「WGCキャデラック選手権」でも、池に入れるミスショットをした際に持っていた3アイアンをボールが入った池に投げ込む行為に及んだことがあった。(文・武川玲子=米国在住)
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