<ニトリレディス 最終日◇29日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6775ヤード・パー72/パー73>
さすがの強さだ。3打差の4位から出た稲見萌寧がこの日ベストスコアとなる「67」でトータル16アンダーまで伸ばし、東京五輪で銀メダル獲得後初めての勝利を手にした。
稲見は出だしの1番でバーディを奪うと5番で首位に追いつき、6番では3打目をピタリと寄せて連続バーディとして単独首位に浮上。単独首位から出た全美貞(韓国)がスコアを落としており、前半の早い段階で逆転を決めるとそのまま逃げ切り。今季7勝目を挙げた。
優勝後のインタビューでは「もしかしたらこのまま勝てないんではないかという思いもありました。勝てて良かったです。勝つと決めてやっていますが、単独首位で出て逆転負けされるとメンタルに来る。弱気な部分も。負けグセも付きそうだった。回避できてよかった」。前週単独首位から逆転負けを許してすぐの勝利に喜びもひとしお。
「昨日ショットの調子よくなくて、朝の練習場でも良くなかった」と調子は上がらなかった中で、「そのなかでもやっていかなければいけないという思いもある。アプローチとパターがで頑張って、楽しく回ろうと思ったのが一番良かった」とネガティブに考えず臨んだことを勝因に挙げた。
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また、前日から右足を痛めていたことを告白。「昨日の夜から右足にできてしまって、歩けないくらいいたかった。今朝もいたくてテーピングしてもらった。スイングのときが痛くないのが唯一の救いでした」と話した。
これで賞金ランキング1位の小祝さくらに肉薄したが、「賞金ランキングのことはあまり気にせず勝ち続けられるように頑張りたい」と今後に向けての意気込みを語った。
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