肺炎を起こして入院、プレーオフシリーズ初戦、第2戦と欠場をしていたパトリック・リード(米国)が「ツアー選手権」で復帰する。
リードは、新型コロナウイルス陽性反応のため東京五輪を欠場したブライソン・デシャンボー(米国)に代わって急遽出場、その翌週もテネシー州での「WGC-フェデックス・セントジュード」に参戦し6月の「全米オープン」以来7連戦となっていた。
しかし、出場予定だったレギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」は体調不良のため欠場、その後肺炎を起こし入院となった。
「当初は両側性肺炎と診断された」とリードは米ゴルフチャンネルのインタビューに応えたが、その後、新型コロナウイルスに感染していたことが判明。「僕はワクチン接種を済ませていたからデルタ株だったのか…まったく分からない。でもとにかく今週ここに来られて本当によかった」と話した。
リードはレギュラーシーズンをフェデックスカップポイントランク22位で終了、プレーオフ2戦の欠場となったが、戦わずしてギリギリの30位で最終戦のツアー選手権出場権を獲得。松山英樹と並ぶ8年連続での出場権獲得となった。
前週に退院してテキサス州ヒューストンの自宅で療養していたが、出場が決まると飛行機の高度が肺へ与える影響を考え、ヒューストンの自宅から今週の会場、ジョージア州アトランタまでドライブで移動を決断、12時間、1200キロを超える道のりをジャスティン夫人やチームとともにバンで走った。
「昔、試合から試合へとドライブで移動したことを思い出した。大陸を横断するのはなかなかおもしろい」とリード。実際に入院していた時期に関しては、「ものすごく怖かった。肺炎は肺の下部まで浸透していたが、よく治療をして貰えたのは幸運だった」と話している。リードは初日は午前11時40分にビリー・ホーシェル(米国)とスタートする。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>