最新ゴルフニュース

2003年生まれ桑木志帆がデビュー戦で2打差発進！　同郷の先輩・渋野日向子に「いつかは肩を並べられるように」

＜ゴルフ5レディス 初日◇3日◇ゴルフ5カントリー 四日市コース（三重県）◇6563ヤード・パー72＞
渋野日向子の「全英AIG女子オープン」制覇、梶谷翼の「オーガスタナショナル女子アマチュア」制覇に続き、またしても岡山生まれのゴルファーが快挙を達成するのか。2003年生まれで、今年6月のプロテストに合格したばかりの桑木志帆がツアーデビュー戦で2打差発進。テスト合格後初戦で優勝となれば、ツアー史上初の快挙となる。
プロとして初めてのホールとなった1番では、残り129ヤードから3メートルにつけてバーディ発進。スタートダッシュを決めると、前半だけで怒とうの5バーディを奪った。折り返して連続ボギーとしたが、「ズルズルといくんじゃないかという不安がありましたが、次のホールで前のホールでミスしたショートパットを決められたので落ち着きました」とデビュー戦らしからぬ冷静さで崩れず。6番で5メートルを沈めて1つ獲り返し、4アンダー・5位タイでフィニッシュした。
自他ともに認める勝負強さだ。アマチュア時代はプロのトーナメント2試合に出場してともに決勝進出。テスト合格後のステップ・アップ・ツアー（下部ツアー）初戦「山陰ご縁むす美レディース」では4位タイに入った。「（勝負強いのは）あると思います（笑）。最近になってそう思うようになりました。プロテストがギリギリ合格だったのですが、最終日前半1オーバー、後半で3つ伸ばして巻き返すことができて滑り込んだ。そこから“（私）いけるんじゃね”と思うようになりました（笑）」と “持っている”と自負している。
同じく“持っている”同郷の先輩は小学生のころからの顔なじみ。「日向子ちゃんはジュニアの試合などでお会いしていました。同じ岡山として憧れの人というか、尊敬する人です」。プロテスト合格時にはSNSで祝福してもらい、テレビ共演も果たした。今ははるか雲の上の存在だが、「いつかは日向子ちゃんと肩を並べられるレベルになりたい」と目標は高く大きい。
渋野といえば独特のコメント、いわゆる“シブコ節”でも注目を集めるが、そこは同郷の先輩譲り。先述の「いけるんじゃね」のほかにも、2003年生まれということで日本女子プロ協会の最年少であることについて触れられれば、「先輩に嫌われないようにしたい（笑）」とこちらも負けず劣らず早くも“らしさ”を醸し出している。
「あす、あさっては崩れないようにパーを基準として攻め過ぎず、獲れるところで獲っていきたい」とやるべきことは明確。プロテスト合格後の最短優勝記録を持つのは、「全米女子オープン」覇者の笹生優花（2試合目）。まずは名刺代わりとして、海外メジャー覇者の持つ記録を破る鮮烈デビューといきたい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>