<ゴルフ5レディス 初日◇3日◇ゴルフ5カントリー 四日市コース(三重県)◇6563ヤード・パー72>
10月以降の出場権が決まる『リシャッフル』まで今大会を含めてあと4試合。現時点で賞金ランキング96位と正念場に立たされている松田鈴英が、首位と2打差の4アンダー・5位タイと好発進を決めた。
『リシャッフル』はコロナ禍の影響により、20年と21年が統合シーズンとなったことから行なわれる制度。今シーズンが統合されたことにより、20年のツアー出場権を持っていた選手は本来よりも10試合程度は出場できる試合が増えることになる。それは“不公平”ということで、この新制度が導入された。9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了時の賞金ランキングをもとに、10月以降の試合(出場資格が通常の試合と異なる3試合は除く)の出場優先順位が振り分けられる。
秋以降の試合は日照時間の関係もあり出場人数が減ることから、リシャッフル時に賞金ランキングの80〜85位に入っていないと全試合に出場するのは厳しい状況。シード選手の松田も例外ではなく、このままの順位では出場は難しくなる。
それだけに、この好スタートは大きい。要因に挙げたのはティショット。「フェアウェイから打てたことでピンを攻められた」。実は昨年からずっと悩んでいた部分だった。
これまで何度も優勝争いに加わってきた松田だが、そのたびに打ち出したボールが大きく左に曲がる“チーピン”のOBで涙を飲んできた。「勝つために無くさなきゃいけない」。だが、それを意識するあまり本来の豪快なショット、そして方向性は失われていった。
それがようやく1カ月前から「最近は気持ち悪さも取れてきている」と改善されてきた。きっかけはコーチのアドバイス。「どういう球を打つか。しっかりイメージしてから打つようにしたら良くなってきました」。そのイメージに対して、自分がティイングエリアのどこに立つかももう一度見直した。そうした一つひとつで方向性が改善。この日のドライビングディスタンスは5位と、持ち前の飛距離もしっかり出てきた。
「私の今の順位だとミヤテレまでしか出られないので、残された試合を頑張りたい。まだ成績が出ていないので何とも言えないですが、ちょっとずつは良くなってきていると思っています」。現在、ボーダーとなりそうな賞金ランキング80位の新海美優までは約500万円差。復調してきたショットを武器に、まずは好位置で最終日を迎えたい。
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