<ゴルフ5レディス 2日目◇4日◇ゴルフ5カントリー 四日市コース(三重県)◇6563ヤード・パー72>
トータル10アンダーまで伸ばし、暫定ながらトップタイまで浮上した吉本ここね。14番パー4で残り145ヤードからショットインイーグルを奪うなど、「全体的にショットがよかった」と一気に6つスコアを伸ばした。
吉本にとって、アイアンショットでターフが取れないことがずっと悩みだった。元々払い打ちのような吉本は、靴ベラのようなきれいな芝を取ることがない。コーチをつけていないため、ターフをきれいに取る選手と自分を比較した。するとグリップが違うことに気がついた。
「元々左手がほかの人よりもウィークの握りだったのですが、2週前のCAT Ladiesからもう少しかぶせるようにしました。ダメでもいいからやってみたら、ターフもちょっとだけ取れるようになった。まだ大きいのは取れないですが、小さいのは取れるようになってよかったです」
出球も大きく変わった。ターフが取れるようなったということはつまりダウンブローでしっかり打てているということでもある。「方向性もよくなって、飛距離も伸びました」とピンを攻めていけるようになり、それにともないバーディ数も増えた。
好位置につけたとはいえ混戦模様。多くの実力者たちがリーダーボードに名を連ねるが、「みんな優勝もされているし上手な方々ですが、きょうは私もいいゴルフができた。あしたもいいゴルフができるように日々成長できたら」と負けるつもりはない。
同級生には今をときめく稲見萌寧がいる。どんな質問にも「すごいなぁ」という言葉しか出てこないが、「私も同級生として頑張りたい」という思いもある。世代2人目のツアー優勝者へ。最終日も改善したショットでターフを取る。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>