<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報◇7日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
今季7勝の稲見萌寧が、目標と語ってきたメジャー大会制覇に向けて、公式会見で心境を明かした。先週の「ゴルフ5レディス」では初日のプレー中に、虫に刺され左腕を痛め棄権。無念の形となったが、この日は元気な姿で練習に励んだ。
血が出る状況だったため大事をとった金曜日から3日後の今週月曜日にはトレーニングも再開。「スイングでもいやな違和感は少なかったので」と、大事には至らなかったことが救いだった。
すでに今季7勝を挙げている稲見にとって、今大会は待ちに待った場だ。今季の目標の一つに掲げているのがメジャー優勝。それだけに気合も入るはずだが、いざ大会を目前に控えても、稲見の表情はいつもと変わらない。
「メジャーで勝ちたいという思いはあるんですけど、だからといってプレッシャーをかけてもいいほうにはいかないと思う」と、冷静なスタンスはそのまま。そんなスタイルを貫けるからこそ、ここまで7勝を挙げることができてきたといえそう。「メジャーらしい。ラフも長いしグリーンも硬いので、耐えながらのゴルフになると思います。耐えながら、少しでも上位に行けたら」と多くは望まず、堅実なプレーを心がける戦略だ。
「いつもどおり楽しむことを心がけて、それでスコアもよくなれば」。練習ラウンドを行ったこの日も臼井麗香と笑顔あふれるラウンドを過ごした。その後はショット練習、そして多めのパッティング練習もいつも通り。今季8勝目をビッグタイトルで決め、賞金ランキングでも小祝さくらを抜くことができるか。新女王の称号をつかむ第一歩を踏み出すときが、まもなく訪れる。
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