<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報◇7日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
今季5勝と絶好調。現在賞金ランクでも1位に立つ小祝さくらが、初のメジャータイトル獲得への意気込みを“らしさ全開”で話した。
先週出場したディフェンディング大会の「ゴルフ5レディス」は55位。バーディ合戦についていけずタイトル防衛に失敗した。その敗因はショットにある。「ドライバ―が右、左どっちにもいっている。かなり曲がっているので、(辻村明志)コーチと話し合いながらやっています」。この部分の調整を急いでいる。
だが雰囲気には、なんら変わりがない。小祝といえば、ここまで公式戦を前にしても「メジャーということを忘れてました」と発言するなど、気負わずプレーを続けてきた。今回は「頑張りたいという気持ちは強くあります」と話したが、『これまでととらえ方が変わったか』と聞かれると、「あまり変わらないです」とニッコリ。「賞金額も大きいのでしっかり成績は残したい。ただ、あまり気合が入り過ぎると空回りすることもあるので、そうならないように」と、今週もポーカーフェースでラウンドする姿が見られそうだ。
ただメジャー大会優勝で得られる3年シードへの意識は強い。現在、獲得した複数年シードは、10年間であれば選手自らが行使のタイミングを選べるようになっただけに、その価値はさらに増している。小祝も「あると全然違うと思う。メジャーならでは」と、やはり手にしたいもの。「それがあれば海外に行く時にも使えると思うし、あったら視野も広がる」と、今後のキャリアを大きく変える可能性があるものだと認識している。
小祝が今季掲げる賞金女王に向けても大きな一戦となる。ここまで1億7207万7583円を稼ぎだしているが、2位の稲見萌寧(1億6972万9149円)との差は約234万円とわずかだ。今大会は優勝賞金3600万円を誇る高額大会とあって、大きく差を広げることも可能だが、逆転を許すこともたやすい。「グリーンには傾斜もあって、池が効いているホールも何カ所かある。しっかり気をつけないといけない場所がいくつもありました」。そう警戒するメジャーセッティングを、肩の力をうまく抜きながら攻略し、今後の争いを有利に進めたい。
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