<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 初日◇9日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
初日を終えて4バーディ・4ボギーの「72」でイーブンパーの42位タイ。「全体的に落ち着いてできた」とまずまずの立ち上がりに納得しつつも、後半スコアを落とした部分に関しては「調整不足、準備不足」と厳しい表情を見せた。
8月の「AIG女子オープン」(全英女子)に出場し、帰国後は2週間の自主隔離期間を過ごした。明けたのは今大会の開幕前日で、18ホールをラウンドするなど急ピッチでの調整で試合に臨むことになった。
試合勘を取り戻すのに苦しんだなか、特に“違和感”を覚えたのがパッティング。「試合会場は速いので、かなりいいコンディションでやらせてもらっている分、合わせるのに時間がかかっている感じです」。隔離期間中の自宅ではショット以上に試合同様の練習を行うことができないグリーン上で、距離感を合わせるのに苦労したという。
特に後半は16パットと四苦八苦。5番で6メートルから3パットしたこと以外にも、ミスヒットも合わさってオーバーにショートにと、パーを拾うのがやっとというホールが多くなった。
それだけに「パッティングの距離感が合っていないので、そこを調整したい」と、ここをあす以降への最優先事項に挙げる。「きょうよりも天気がよさそうなので、グリーン上ももう少し難しくなると思う。しっかり耐えてバーディを獲れるところで獲りたい」。この日は雨だったため、あすからのグリーンはさらに硬く速くなること必至。感覚を取り戻して、グリーン上でスコアを作る渋野らしいゴルフを展開したい。(文・秋田義和)
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