<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日◇12日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
女子プロナンバーワンを決める戦いで悲願のメジャー制覇を成し遂げた稲見萌寧。今季はこれで8勝目となり、東京五輪で銀メダルを獲得するなど目下絶好調だ。
今大会の優勝により、多くの記録を達成。本人としては「記録に疎いので…言われて知ることが多い。これから先、一つずつでも記録を更新していけたらいい」と淡々としたものだが、まだシーズンは途中。これからさらなる記録を達成する可能性は大だ。
■大会最少ストローク(269ストローク、通算19アンダー)
これまでの今大会パー72における72ホール最少ストローク記録は2019年の畑岡奈紗が打ち立てた270ストローク(通算18アンダー)。これを1打縮めた。ちなみに公式戦記録は畑岡が17年の「日本女子オープン」で打ち立てた268ストローク(通算20アンダー)。
※公式戦18ホール最少ストロークは19年にフォン・シャンシャン(中国)が今大会で達成した「63」。稲見は1打足りなかった。
■史上2人目のシーズン獲得賞金総額2億円突破
優勝賞金3600万円を獲得して、20-21年の獲得賞金総額が2億円を突破(41試合目)。2015年のイ・ボミ(韓国)に続く史上2人目の2億円達成者となった(この年は37試合)。稲見は2億572万9149円としており、今年は残り11試合。このペースで行けばボミが打ち立てた2億3049万7057円を超えてツアー記録更新となる。
■史上2人目のシーズン8勝目
1シーズンで8勝を挙げたのは史上2人目。最初の達成者は不動裕理で、2003年に10勝を挙げている。ちなみにこの年の不動が出場した試合数は24試合。大山志保が「不動と稲見、二人を比較できない」といったが、改めてすごい記録である。
■史上2番目の早さで通算9勝目
22歳45日でのツアー通算9勝は、20歳63日の宮里藍に続く2番目の若さ。3番目は22歳345日で達成した横峯さくらである。
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