<パナソニックオープン 最終日◇26日◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇6967ヤード・パー72>
日本体育大学3年の中島啓太が金字塔を打ち立てた。首位と1打差の4位タイからスタートした最終日に4つスコアを伸ばし、トータル18アンダー・首位で並んだ永野竜太郎をプレーオフで下してアマチュアとしてツアー優勝。アマチュアの優勝は国内男子ツアー史上5人目(1973年のツアー制施行後)の偉業だ。
2018年の「アジア大会」で高校生ながら個人優勝を果たした中島。ナショナルチームに在籍して腕を磨いてきたが、そのナショナルチームの先輩で、19年に同じくアマチュア優勝を果たしている金谷拓実に次ぐ快挙だ。プレー中にはその金谷のことも思い浮かべていた、と優勝インタビューでも明かした。
常に目標としていた金谷はすでにプロ転向し、2勝を挙げている。中島にとっては最も近い目標ともいえる存在。その金谷が中島の優勝にコメントを寄せた。
「いつ優勝してもおかしくないとは思っていました。『優勝してきて』というメッセージは送っていましたが、驚きはまったくありません」
日本男子ゴルフ界を引っ張る若手筆頭格の金谷も認めた弟分の実力。現在世界アマチュアランキング1位の中島が、兄貴分の金谷とともに日本男子ゴルフ界をますます盛り上げていく存在になるに違いない。
【国内男子ツアーのアマチュ優勝歴】
・倉本昌弘 1980年、中四国オープン
・石川遼 2007年、マンシングウェアオープンKSBカップ
・松山英樹 2011年、三井住友VISA太平洋マスターズ
・金谷拓実 2019年、三井住友VISA太平洋マスターズ
・中島啓太 2021年、パナソニックオープン
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