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2週連続V・西村優菜が“一瞬見せる”気持ちの強さ 土俵際の選手に復調の兆しも見た【辻にぃ見聞】

西村優菜の2週連続優勝で幕を閉じた、先週の国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」。勢いにのるプラチナ世代の一人が今季4勝目を手にできた要因を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が解説する。
■「気持ちを最も前に出す」姿勢は世代No.1
西村の今週のプレーで、辻村氏がまず目を見張ったのはグリーン上。「3日間の平均パットが27回(全体2位)の選手が、一番上であがってきたということ」。ここから本格的に秋の陣が始まり、グリーンも硬く速くなり始める。そんななかでも、パッティングの精度に変わりはない。「しっかりと出球の管理ができている」と日頃から評するこの部分は、今後も大きな武器になっていきそうだ。
とにかく“そつがない”。2週連続でトロフィーを手にした選手を見た時に、そんなことを感じざるを得ない。パター以外の部分にも賞賛の言葉が続く。
「飛距離はないけど、ウッドでピンを攻めることができる。アイアンも15番(1メートルにつけた最終日のパー3)もそうだけど、パーオン数が15回、14回、14回とくればゴルフになる。グリーンを外しても寄せワンにできるアプローチの技術。すべてのバランスが素晴らしいですね」
技術面で抜けているのは、その結果やスタッツを見ても分かる部分。ただそれ以上に辻村氏の印象に残ったのは、緊迫した場面でもいつも笑顔でプレーする西村が“ふとした瞬間”に見せるこんな部分だった。
「西村さんは、ミスをした時にピリッとした表情を一瞬見せる。もともと一打一打に重みを感じながらプレーする選手だと見ていて思ってきましたが、西村さんは、同じプラチナ世代のなかでも気持ちを最も前に出してプレーするタイプ。そんなことを感じさせますね」
■大きかったコースでの味方の存在
そのストイックさは、練習場でも垣間見えるという。「何をすべきかが明確。そのような練習を続けていますね。探求心・追及心がないとレベルは上がらない。どういう自己分析をしているのかが伝わってくるし、それがコースでのプレーにも出ています」。2週前に勝った後には、「練習グリーンでティを刺して、そのあいだを通す練習をしています」など西村の会場での取り組みを辻村氏は明かしていたが、それがしっかりと反映されていることを感じる。
また、その攻撃的姿勢にも驚かされた。それは本人の意識はもちろんのこと、キャディの存在も大きかったのでは、という。この2週間とも西村のバッグを担いだのはプロキャディの宮崎晃一氏。ちなみに、今年の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でも優勝した西村のキャディを務めている。
「宮崎キャディはジュニア時代から、九州大会で(全国への出場権が与えられる)上位3人に入るほどのゴルフの腕もある。キャディとしては男子からのたたき上げで、攻め方、ジャッジに信念も持っている。西村さんがやりたいゴルフを、よく理解しているようにも映りました。テンポのいいジャッジのなか、コースを攻めている姿はとても楽しそうでしたね」
状態のよさに加え、コース攻略の巧みさ、それを支えるパートナーとの相性…。そういったものがガッチリと噛み合い、プロ初となる逃げ切り優勝につながった。
■「目が変わった」 シード死守へ上昇の兆しを感じた2選手
西村以外にも、辻村氏の印象に残った選手がいる。それが2位になった淺井咲希、そして6位タイになった柏原明日架だ。
淺井はこれが今年の最上位はおろか、初のトップ10入り。「パターでリズムが作れず、ショットも悪くなっていった。もともとショットメーカーですが、スランプ手前までは行っていたと思う。しかし先週は、腹をくくったという部分が見えました」(辻村氏)。初シードを獲った19年は21位(71.1209%)だったパーオン率が、今季は84位(61.9332%)まで大きく下がっていた。しかし先週は54ホール中45ホール、成功確率にして83.3%と輝きを取り戻しつつある。
また19年には初優勝を含む2勝を挙げた柏原も、今季は未勝利。大会前までの41試合でトップ10入りもわずかに3度という成績で、ディフェンディング大会を迎えていた。「パターはトップクラスにうまい。ショットのバラつきを、アプローチ、パットでリカバリーしていたけどそれにも限界があった。ショットがよくないと、やはり上位で勝負はできない」と、ここまでのプレーぶりを辻村氏はこう表現する。しかし宮城では「クラブが振れるようになった。インパクト前の緩みもなく、フィニッシュでシャフトもいい位置にハマってました」と、苦しんでいた部分に改善の跡が見てとれた。
この活躍で、淺井は大会前の賞金ランク55位から47位に浮上。柏原も63位から58位とシード圏まであとわずかという位置まで戻ってきた。シーズンも終盤に差しかかるなか、2人から「強い気持ち」を辻村氏は感じとったという。「目が変わりましたね。ゴルフは技術を争うものだけど、気持ちが支える部分も大きいんです」。先週は西村の強さを改めて感じただけではなく、長らく苦しんできた選手に、シード死守の兆しが見えた3日間でもあった。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、小祝さくら、吉田優利、阿部未悠などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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