<日本女子オープン 初日◇30日◇烏山城カントリークラブ(栃木県)◇6550ヤード・パー71>
9月9〜12日に行われた「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」に続くメジャー連勝がかかる稲見萌寧は、1アンダー・30位タイで初日を終えた。
今大会前までの108.5ラウンド(37試合)で、ボギー数は179個。1ラウンドあたり、わずか1.6個と驚異の安定感を見せる稲見だが、この日は3つのボギーを叩いた。それでもバーディを4つ奪いアンダーで回りきったが、「ショットが悪すぎて、よく1アンダーで帰ってこられたなという感じです」と、本人はとても納得のいく内容とはいえない。
最終18番では、8メートルのパットをねじ込んでバーディフィニッシュ。ここだけでなく、「めっちゃ耐えてましたね。チップインもしましたし、必死にパーを獲りにいっただけでした」と、メジャーらしいといえばらしいガマンの1日を過ごした。とはいえ「イーブンと1アンダーとでは全然違う。その辺で助かっている」と、2日目につながるプレーで締めくくれたことには胸をなでおろす。
渋野日向子、原英莉花との“メジャー女王組”に入ったことで、会場に足を運んだ2824人のギャラリーのうち、その多くを引き連れてのプレーとなった。「いい組み合わせなので、ギャラリーの数も多かったですけど、そのおかげで頑張れているというのもあります」。この歓声は2日目以降も力になりそうだ。
メジャー連勝がかかるが、本人は「あまり今回の大会に勝てば…、というのは気にしていない。本当にショットの調子が悪い。少しでもよくしていかないと、ということにしか頭がいかなかったです」と、自分のプレーを修正することに精いっぱい。しかし、ここまでの今季8勝を見ても、尻上がりに調子を戻し、スコアを伸ばして手にしたものは多い。トップとの差はわずかに4打。ここから本領発揮となるか?
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