<日本オープン 事前情報◇12日◇琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(滋賀県)◇6986ヤード・パー71>
国内最高峰の「日本オープン」が滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開幕を迎える。賞金ランキング2位で初の賞金王、そして初の公式戦優勝を狙う星野陸也が、大会前の公式会見に出席し、抱負を語った。
昨年9月から続いているロングシーズンですでに3勝。ところが、最後の優勝は5月。その後は海外メジャーにも挑戦し東京五輪にも出場してきたが、母国のナショナルオープンの地に立てば、気持ちは自ずとたかぶる。
「日本のメジャーだし、日本オープンは昔から、小さい頃から見ていた試合。ここで勝ちたいなとずっと思っていた」。5カ月ぶりの通算6勝目へ。「調子もいい方向に向かっている」と表情も暗くない。
将来的には海外進出を目指す星野にとって、好調な今季のうちにビッグタイトルを獲得すれば大きな弾みがつく。目標とする賞金王戴冠へと進み、世界ランキングで50位内に浮上、そして来年の「マスターズ」出場というのが近々の描く道筋。そして最終的には海外ツアーへの本格参戦という目標を実現するためにも大事な一戦となる。
注意すべきはグリーンのいい位置にいかに乗せるか。そこに向けてはまずはティショットをフェアウェイに置くことが求められるが、「飛距離のアドバンテージも生かしたい」と、魅力的なビッグドライブで攻める姿勢も忘れない。
予選ラウンドは、「パナソニックオープン」でアマチュア優勝を遂げた中島啓太(日体大3年)と18年、20年大会を制している稲森佑貴との組み合わせ。中島については、「正直驚くことはない」としながらも、「プロとしては意地もあるので負けないように」と気合を込める。
一方で、日本オープンの印象を聞かれると一瞬考え込み、「なんか稲森さんが勝っているイメージが大きい(笑)」と、日本一曲がらない男のV2が頭をよぎる。自身も重要と位置づけるフェアウェイキープ率で5年連続1位に輝く稲森とのプレーもまた、星野の勝ちたい気持ちに火をつけそうだ。
「15アンダーくらい出せたらいけるかも」と優勝スコアを設定。初の日本タイトルに向け、最後まで調整を重ねて本番に挑む。
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