2021年パナソニックオープンレディースゴルフトーナメントで日本ツアー15勝目を挙げた上田桃子。海外1勝を含めれば、ツアー通算16勝。20歳前後の選手が台頭し群雄割拠の戦国時代の様相を見せている日本女子ツアーにあっても、若手選手たちに負けないゴルフへの情熱と強さを持ち続けている今年36歳を迎える上田に、ゴルフのことからプライベートまで10の質問をぶつけた。
開幕まで1カ月を切りましたが、今シーズンの目標を教えてください。
「メジャー優勝です。しっかり準備はできてきています。最大限の準備をして、あせらずに臨みます」
今の調子はいかがですか?
「順調に仕上がってきていると思いますが、分からないというのが正直な思いです。ゴルフは“これでできた”なんて日は絶対にないんです。できたと思っても、もとの悪いクセが出たりするもの。それを想定してやり続けなくちゃいけない。ゴールが常に変わるのがゴルフですから」
今年は寅年の年女ですが、何か思うところはありますか?
「年女なのでいい年にしたいですね。1986年生まれの私は運気が最も強いといわれる五黄の虎。タイガー・ウッズも大好きなので、虎にあやかりたいです」
スイングをともに作り上げてきている辻村明志コーチに思うことは?
「痩せてください。健康に気をつけて体調を整えてほしいです。丈夫な人なんですが、意外と繊細で風邪にも一番かかりやすいんです。私たちのことを深く理解して、向上するために常に探ってくれる大事な人です。本当に体調には気をつけてほしいです」
辻村明志コーチのもとで一緒にスイング作りをする後輩たちにアドバイスはありますか。
「一緒に練習をしている(松森)彩夏も、(吉田)優利も、女子力が高いすごくできた後輩たちです。私が何かいうことはありません」
ツアーで大活躍の黄金世代のプロたちですが、同じ寅年です。意識しますか?
「今年は36年に一度の五黄の寅年。五黄の寅年生まれの私が最強の寅です」
ちなみに五黄の寅年生まれの人は、生命力が強く強運の星に守られているという。徳川家康や上杉謙信が五黄の寅年生まれである。
昨年はご結婚おめでとうございます。ご主人とはどこで知り合われたのですか?
「お友達の紹介で知り合いました」
ご主人からは何と呼ばれていますか?
「桃子です」
ご主人のどんなところが好きですか?
「やさしいところが好きです。ゴルフを続けていてもいいといってくれて、私を理解してくれているやさしい人です」
結婚をして生活は変わりましたか?
「主人が“ゴルフを頑張りな”といってくれているので、ホント何も変わりません。ゴルフに集中させてもらってます」
練習場でボールを打つ上田に質問をぶつけたのだが、ご主人の話になったときに1球だけ当たりが薄くなりスライスが出た。さすがの上田も、プライベートの質問には照れくさそうにしていた。
22年シーズン、上田桃子の初戦は3月3日に開幕する米女子ツアーのHSBC女子選手権(セントーサGCタンジョンC・シンガポール)の予定。スポンサー推薦でエントリーしたことが米女子ツアーの公式サイトで発表されている。同大会は日本女子ツアーの22年開幕戦ダイキンオーキッドレディスと同週に行われるため、国内開幕戦は欠場となる。海外からの日本入国の際の隔離期間などを考えると、日本ツアー出場は3月18日開幕のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントか2月25日開幕のアクサレディスゴルフトーナメントになりそうだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>