<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 初日◇10日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
東京五輪で金メダルを獲得し、日本でも知名度がうなぎ登りのザンダー・シャウフェレ(米国)にアクシデント。大会前日の水曜日にキャディのコロナ陽性が判明し、急きょ知り合いを呼び寄せた。
シャウフェレとキャディは同じ家に滞在していたが、階は別だったという。キャディが高熱を発したため検査を受けて判明。シャウフェレ夫妻も検査を受け陰性が確認されたため、出場がかなった。
「朝6時ごろに気分が悪いと電話が来て、それで彼と奥さんはすぐに家を出た。そのあとは窓をぜんぶ開けて換気扇もつけた。幸いにもボクは陰性だった」。先週は「サウジ国際」に出場しており、「帰りは民間機だったから、そこでさらされたかも」と原因と考えられるできごとを振り返った。
不幸中の幸いで大会出場に影響はなかったが、それも“いまの時点では”という注釈がつき、今後のテストで陽性となれば棄権もありえる。「マスターズでかかるよりいいよ」と慰め、友人でもあるキャディを見送ったシャウフェレ。「細心の注意を払ってやれることをやっていたのに、こうなった。まだ気を抜いてはいけない」と引き締めた。
それでもスコアは4アンダーで、現時点で4位タイにつけている。ラウンド途中には、ウェイストエリア(砂地)に止まったボール近くの葉を拾い上げた際、裏側にとげがあったため「6〜7本が指に刺さっていた。サボテンには慣れていないから」と自らも痛い目に遭ってしまった。
不運続きながらもスコアは上々。ここからは運気アップで、3年ぶりの勝利へとつなげていきたい。(文・高桑均)
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