<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 初日◇10日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
2016、17年に大会連覇を果たしている松山英樹が、大会3勝目に向け3アンダー・暫定18位タイで初日を終えた。出だしの1番こそ完璧なバーディを奪ったが、そこから3連続ボギーと苦しい展開。悪い流れに傾いたが、後半に盛り返した。
この日はティショットとアプローチに苦しんだ。フェアウェイキープ率は5回で全体の102位。グリーン周りのアプローチからパーをセーブする率でも102位だった。「よくない」と自己分析をするアイアンショットと「ダメ」と不満のパッティングでカバーした。
今週は例年よりグリーンが硬く、スピードに苦慮する選手が多い。松山も「スピードが合っていなかった」と、特にアプローチでの転がりに影響が出た。今大会前にはドライバーのヘッドをいくつも試し、新品のウェッジにスイッチするかチェックを重ねたが、その部分で不満は残ったといえそうだ。
パッティングについても満足とはいかない中で、ラフからでもピンに絡めるショットを見せるなど、パーオンホールでの平均パットは9位の数値。チャンスをしっかりとものにし、難を逃れた。
「ラフが例年の半分くらい」と練習日に感想を話したが、そんな状況が味方している。いずれもパー4の6番と11番では右ラフからしっかりとピンに絡めるショットでバーディを奪うことに成功。乾いた空気の中で飛距離も増し、短いクラブでピンを狙えるとあって、多少のラフなら硬いグリーンでも止めることは可能だ。
一時は2オーバーまでいきながら、カムバックしての3アンダー。オーバーパーのまま終えないのが、今の松山だ。首位との差も思ったほど開いていない中、2日目は朝のスタートでチャージをかけていく。(文・高桑均)
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