<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 2日目◇11日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
初日に続いて3アンダーの「68」をマークしてトータル6アンダーで予選ラウンドを終えた松山英樹。ホールアウト時点で5位タイと上位争いに食い込むスコアながらも、感覚は「苦しいですね」とまだまだ改善の余地はある。
朝の寒い時間帯にスタート。左に池が広がる11番パー4のティショットはフックしてその池につかまりボギー。続く12番パー3では8メートルを沈めバーディ。13番パー5ではティショットをまたしても左に曲げ砂地に入ったが、そこからグリーンそばに運び連続バーディとした。
ところが14番ではまたしてもティショットを左に曲げボギー。続く15番のパー5は、今度はティショットを右に押し出した。ここはバーディとしたが、「引っかけたり、プッシュアウトしたり」と、なかなかフェアウェイを捉えることができない。
一つ伸ばして折り返してからは2番パー4でセカンドを1メートルにつけバーディ。3番パー5ではティショットをフェアウェイに置くと223ヤードの2打目でピン左10メートルにつけ2パットのバーディ。落ち着いたかに見えたが、その後もティショットは左右にブレた。
飛距離が出るコースで、ラフに入ってもグリーンに乗せることはできるが、持ち味のアイアンもピンを刺すショットが、決して多いわけではない。「アイアンも同じ感じでちょっとズレてると思うけど、なかなか修正できない」とティショットとともに不安を抱えながらのラウンド。5番パー4でもティショットを左の砂地に打ち込みボールがカートの下に止まるなど、思うようにいかなかった。
そのなかでもパッティングはタッチをしっかりと合わせ、これがスコアにもつながっている。序盤の12番に加え、8番では7.5メートルを沈めた。ロングパットの距離感が前日とは打って変わって改善。「慣れたんじゃないかなと思います」と、グリーン上でのストレスはなさそうだ。
同組は昨季年間王者のパトリック・キャントレーとジャスティン・トーマス(ともに米国)という豪華組だが、キャントレーがこの日5つ縮める好プレー。トータル9アンダーに伸ばしたが、自身のプレーについては「この内容だったらこれ以上伸ばせないけど、ショットのでき次第では変わる」と、紙一重のところで内容の好転を期待する。
「苦しい3アンダーなので、簡単に3アンダーを出せるようにしたい」と振り返った予選の2ラウンド。決勝ラウンドではショット改善、好調パットで、ビッグスコアを狙う。(文・高桑均)
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