<アーノルド・パーマー招待 事前情報◇1日◇ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>
今週開幕の「アーノルド・パーマー招待」(3月3〜6日、米フロリダ州)の昨年覇者、ブライソン・デシャンボー(米国)は現地時間の28日朝、SNSで大会を欠場することを発表した。
「とてもタフな決断だった…」と自身で話す動画をアップ。「大会連覇を目指し治療とリハビリを続けてきたが、残念ながら時間が足りなかった。戦うなら100%が必要だが、回復は今まだ90%。プレーをして悪化させることはしたくない」とした。
「一日も早く今後のシーズンを100%で戦うためにもう少し時間が必要。とてもタフな決断だったが、残念なら今週はプレーしない。パーマー・ファミリーのサポートにとても感謝している。あと1週間オフにして、来週のプレーヤーズ選手権に出場できるようにしたい」と言葉を綴った。
また現在の状況を「これまでの人生でもっともつらい時期」として練習も十分にできないことを明かし、「ボールを打ってもまったくいい感触はない」とコメントした。
デシャンボーはここ数カ月のあいだ慢性的な左手首の痛みがあり、オフにドライバーのクラブテストとスピードトレーニングで痛みが悪化。また2月上旬に出場した「サウジ国際」では練習ラウンド中に滑ったことで臀部(でんぶ)の痛みも発症し、大会から途中棄権した。
今季の米ツアーはここまで2大会に出場したのみで、ともに1月に行われた「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で25位、「ファーマーズ・インシュランス・オープン」では予選落ちしている。
世界ランキングは12位まで降下。また2月20日には「PGAツアーで世界のベストが戦う限りは、PGAツアーで戦う」と宣言し、サウジ新リーグ行きを否定した。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>