先週は国内女子ツアーの開幕戦、渋野日向子の本格デビュー戦となった米国女子ツアーや、米国男子ツアー2試合、欧州ツアーとアジアンツアーも開催された。その結果を振り返る。
■国内女子「ダイキンオーキッドレディス」(3月3日〜6日、沖縄県・琉球GC、賞金総額1億2000万円)
国内女子ツアーの新シーズンが沖縄で幕を開けた。その開幕戦を制したのは、ジャンボ軍団のひとり、西郷真央。昨シーズンはトップ10入り21回、2位を7度記録しながら優勝に手が届かなかった20歳が、念願の初勝利をつかみとった。
トータル9アンダー・2位に黄アルム(韓国)。トータル8アンダー・3位に西村優菜、トータル7アンダー・4位タイには勝みなみ、渡邉彩香、山下美夢有、山城奈々が入った。
昨季賞金女王の稲見萌寧はトータル4アンダー・10位タイ。連覇を狙った小祝さくらはトータル3アンダー・13位タイだった。今大会でプロデビューを飾った女子高生ルーキー・佐藤心結(みゆ)も13位タイと奮闘を見せた。
■米国女子「HSBC女子世界選手権」(3月3日〜6日、シンガポール・セントーサGCタンジョンC、賞金総額170万ドル=約1億9500万円)
昨年のQシリーズ(予選会)を突破した渋野日向子が、今大会で米ツアー本格デビュー。日本勢ではほかにも、畑岡奈紗、笹生優花、上田桃子、古江彩佳がトーナメントを彩った。
その渋野は初日の「76」が響き、トータル1アンダー・47位でフィニッシュ。それでも最終日に「68」をマークするなど、全英覇者としての意地を見せた。
日本勢最上位はトータル10アンダー・11位タイの畑岡。トータル9アンダー・13位タイには2日目にホールインワンを達成した上田が入った。
優勝はトータル17アンダーまで伸ばしたコ・ジンヨン(韓国)。ツアー新記録となる15ラウンド連続「60台」を達成し、30ラウンド連続アンダーパーというニューレコードも打ち立てた。
■米国男子「アーノルド・パーマー招待」(3月3日〜6日、米フロリダ州・ベイヒルC&L、賞金総額1200万ドル=約13億8000万円)
難コース・ベイヒルC&Lで行われた一戦を制したのは、25歳のスコッティ・シェフラー(米国)。アンダーパーがわずか4人という最終日をイーブンで耐えて、今季2勝目を果たした。
シェフラーと1打差のトータル4アンダー・2位タイにビクトル・ホブラン(ノルウェー)、ビリー・ホーシェル(米国)、タイレル・ハットン(イングランド)。トータル3アンダー・5位タイにはゲーリー・ウッドランド、クリス・カーク(ともに米国)が入った。
松山英樹は最終日に「70」をマーク。リーダーボードを駆けあがり、トータル3オーバー・20位タイで4日間を終えた。金谷拓実はカットラインに1打及ばずに予選落ちを喫した。
同週に行われた「プエルトリコ・オープン」では、35歳のライアン・ブレーム(米国)が悲願のツアー初優勝を挙げた。小平智はトータル7アンダー・35位タイ。今田竜二は予選落ちだった。
■欧州男子「マジカルケニアオープン」(3月3日〜6日、ケニア・ムサイガGC、175万ユーロ=約2億1800万円)
日本ツアーでも優勝経験があるゴ・アジュン(中国)がトータル16アンダーまで伸ばし、4年ぶりのツアー4勝目を挙げた。
トータル12アンダー・2位タイにヒュルリー・ロング(ドイツ)、スリストン・ローレンス(南アフリカ)、アーロン・コッカリル(カナダ)。トータル11アンダー・5位にはデビッド・ホージー(イングランド)が入った。
予選ラウンドを2位タイで通過した川村昌弘だったが、週末に失速。トータル3アンダー・42位タイで4日間を終えた。
■アジア「インターナショナルシリーズ・タイランド」(3月3日〜6日、タイ・ブラックマウンテンGC、賞金総額150万ドル=約1億7200万円)
シファン・キム(米国)が最終日に「63」をマークし、トータル26アンダーで鮮やかな逆転Vを果たした。
決勝ラウンドで調子を上げた木下稜介はトータル19アンダー・5位タイ。2日目終了時点で単独首位に立った久常涼は決勝で伸ばしあぐねて、桂川有人と並ぶトータル15アンダー・32位タイでフィニッシュした。
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