<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 事前情報◇10日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>
昨年大会を制した稲見萌寧は、自身初の連覇を目指すことになる。「ショットが今のところあまりよくない。きょう一日で修正できたら」とギリギリまで調整を重ね、難コース攻略に乗り出す。
永井花奈との3ホールに及ぶプレーオフを制し、21年初優勝を手にしたのが1年前。いいイメージも残っていそうだが、特有の強い風との戦いもスコアづくりをするうえで重要となる土佐CCは「苦手」というのが本音だ。
開幕前日に行われたプロアマでコースを回っても、「すごく難しい」という印象は変わらない。それに加え今年は例年以上に硬く仕上がるグリーンにも手を焼きそう。「タフなコースだな」と、その警戒心が解けることはない。
不安を残すショットについては、沖縄からの寒暖差などもありスイングに違和感を覚えている。それだけにキャディに撮影してもらった動画なども参考に、修正を急ぐ。「まだ2試合目で、どうなるかは分からない。これまでも練習は調子が悪いけど、よかった試合もあれば、そのままだったこともある。試合までには何とかしたい」。あとは尻上がりに調子が上がることを願うばかり。
昨年はここでの勝利を皮切りに、その後7勝。いわば賞金女王戴冠への足掛かりとなった場所でもある。ただその時のことについては「去年は去年」と割り切り、感慨に浸ることもない。それよりも「ハマれば『67』とかを出す人もいると思うけど、それを続けるのは厳しい。私としてはアンダーが出ていれば上等かな」というガマン合戦に備えることが今は重要といった様子だ。
体調面も決して万全とはいえないが、それでも「ディフェンディングとして予選を通って、大会を盛り上げることに貢献したい」という気持ちをプレーで表現する。賞金女王という大きなタイトルも手にし戻ってきた高知の地で、稲見らしいプレーを再びファンに見せたい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>