<ホンダLPGAタイランド 2日目◇11日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>
初日に「63」をたたき出して首位タイ発進を決めた畑岡奈紗。この日はフェアウェイキープ率&パーオン率100%まではいかなかったが、7バーディ・ボギーなしの安定したゴルフでトータル16アンダー・首位タイとリーダーボードの頂点を守った。
1番で3打目を約3メートルにつけてバーディを決めると、3番、4番と連続バーディを奪取。さらに1つ伸ばして折り返すと、10番でもバーディを奪う。14番ではフェアウェイからの2打目を、グリーン右の斜面を利用してワンピンにつけてバーディ。単独首位に浮上したが、15番のバーディパットを打った後に雷雲接近のため中断となった。
約1時間40分の中断を挟み、雨を含んで重くなったグリーンでのパットとなったがしっかりと沈めてパーをセーブした。その後はスコアを伸ばせない展開が続いたが、迎えた18番パー5。2オンを狙った2打目は届かず、アプローチもスピンが効きすぎてワンピンまでしか寄せられなかった。しかし、このバーディパットを沈めて、先にイーグルとしていたスヒョン・オー(オーストラリア)に追いつき、首位タイをキープした。
ホールアウト後に大会を放送するWOWOWのインタビューに答え、「きのうに比べるとティショットがブレたところもあったけど、リカバリーがうまくできてノーボギーで回れたのは良かったです」と畑岡。ピンだけを見なかったことが奏功した。「ラフからのショットはフライヤーも気になる部分もあった。グリーンに乗せることを意識しました」とフェアウェイキープは14ホール中9回ながらも、15ホールでグリーンをキャッチしてノーボギーにつなげた。
何よりもアグレッシブにできていることが、畑岡を笑顔にさせる。「とにかくミスを恐れずに今週はやろうと思っている。この2日間はうまくできている」。ひとたび弱気になれば一気に置いていかれる戦い。そのなかでいけるときには勇気を持って攻めているからこそ、今大会の36ホールでのレコードタイとなるトータル16アンダーという数字を出せているのだ。
これで昨年の「マラソン・クラシック」に続くツアー通算6勝目にまた一歩近づいた。「きのう、きょうとここまでいいゴルフができると思っていなかったけど、調子が良くなってきている。上だけ目指して、残り2日頑張りたい」。まだまだ油断は許されないバーディ合戦。残り36ホールも恐れずにバーディを重ねていく。
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