前日の雷雨でコースはすでに多くの水溜まり。午前7時15分に再開された第1ラウンドの残りは雨の中でも続けられ、グリーン上の水をスタッフが懸命の作業で取り除いたが、午前11時48分、「プレー続行不可能なコンディション」となりサスペンデッド。この時点で第1ラウンドを終了できていたのは96名、さらに雷雨となり午後3時にこの日の中止が決定、47名(ルーク・リストが首痛のため棄権)が残された。
「12日(土)、午前11時以降に再開する」と大会チーフレフリーのゲーリー・ヤング氏。3日目は早朝からのスタートは不可能とした。
「もっとも早い場合で11時。ルールコミッティが早朝にコースに入ってコンディションを確認して決定する」とした。
この36時間でコースには80ミリ近い雨が降り続いた。そして今夕から明日は強風が予想されている。「風速25メートル。さらに雷もある。その状況ではコースには誰も入場させられない」とした。
土曜日の午後に第1ラウンドの残りを再開、そして第2ラウンドを開始、日曜は晴れの予報だが最高気温は12度と寒さが予想される。
今後のベストシナリオは…。
「もしわれわれが期待しているようにすべてがうまくいけば、(大会規定の)3ホールのプレーオフが行われても月曜の午後6時半には終了できる」とヤング氏。
ちなみに13日(日)から米国はデイライトセービングタイム、いわゆるサマータイムが開始されるから日没は午後7時30分という見通し。
48年の歴史の「ザ・プレーヤーズ選手権」では月曜日フィニッシュは過去7回、もっとも近々では2005年。5月開催だった2007〜18年では月曜に繰り越されたことはなかった。19年にオリジナルの3月開催に戻されたのだが、「5月のほうが天候がいいということではない。ただの不運だ」とした。
ちなみに13年の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」、06年の「ブーズアレン・クラシック」は火曜フィニッシュまで延長された。「現時点では火曜日については言及できない。なんとしても月曜日に大会を終えることを目指す」とヤング氏は語った。(文・武川玲子=米国在住)
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