ここしばらく沈黙が続いていたサウジアラビアがバックアップする新リーグだが、15日、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が選手らに手紙を送ったことが分かった。米ゴルフウイーク誌がその手紙を入手したと伝えた。
内容は「ライバルとしてのサウジの新リーグは近く開設される。詳細と新リーグの最初の大会は明日、水曜日に発表される」というもの。
長らくゴルフ界を騒がせてきたノーマンだが2月20日、ダスティン・ジョンソン(米国)、ブライソン・デシャンボー(米国)がそろって「PGAツアーに専念する」と新リーグ行きを否定すると突如、動きが静かになった。また新リーグ開設を支持し、米PGAツアーを批判していたフィル・ミケルソン(米国)が、その批判の内容を謝罪し多くのスポンサーが契約解除。現在はツアーの欠場を続けている。
PGAツアーを支持しているローリー・マキロイ(北アイルランド)は「新リーグはすでに暗礁に乗り上げた」と新リーグ開設は不可能と確信している。
PGAツアーのジェイ・モナハン会長は「新リーグに参戦する選手はPGAツアーの出場資格を失う」と明確にしており、マキロイ以外にタイガー・ウッズ(米国)、ジョン・ラーム(スペイン)、ジャスティン・トーマス(米国)らトップランカーはPGAツアー支持を発表している。
新リーグを運営する「リブ・ゴルフ・インベストメント」のCEOを務めるノーマンは「我々は理想のリーグを追い求める。我々はストップしない」とし、4大メジャー、重要な大会とはスケジュールが重ならないと明記した。
「我々のリーグは選手がどのツアーでも自身が選択してプレーできることを考えて実施される。選手にも自分で選択するように勧めたい。どちらかのツアーを選ぶということではない。これは現在のツアーに加えて出場することができるものだ」とし、最後に「数日内には多くの詳細を伝えることができることを楽しみにしている。オープンな姿勢を持ち続けてほしいということを願いたい」と綴られた。(文・武川玲子=米国在住)
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