<Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 初日◇18日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>
地元・鹿児島県のヒロインにとって、苦しい一日だった。悪天候の影響でスタート時間が4時間遅れたことにより、勝みなみは5ホールを残して日没サスペンデッド。13ホールを消化して、1バーディ・3ボギー・1トリプルボギーの5オーバーで初日を終えた。
鹿児島では5年ぶりとなる有観客開催とあって、入場した1058人のうち多くのギャラリーが勝の応援に付いて回った。その声援を後押しに、1番ホールでは早速バーディをゲット。「たくさん拍手をもらえてうれしかった」と好発進を決めた。
しかし、その後はガマンの展開が続く。「ショットがブレていた」となかなかグリーンをとらえられず、アプローチとパターで「自分らしい粘るゴルフ」を続けた。だが、「粘り切れなかった」と5番、6番を連続ボギー。1オーバーで前半を折り返した。
後半はショットの調子を取り戻してきたが、11番でもスコアを1つ落とす。そして迎えた13番パー5で「ショットが良くなるにつれて“もう少しこうなれば”という欲が出てしまった」とセカンドショットが左のOBへ。このホール「+3」を叩いてしまった。そして、ここで初日が終了。後味の悪い一日となってしまった。
それでも勝はしっかり切り替えて、2日目を見据える。先週開催されたホステス大会では、初日4アンダーと好調の出だしをみせるも、2日目に池ポチャ2発で「+4」を叩き、カットラインギリギリで予選を通過。しかし、最終日は3アンダーでプレーし、しっかりと意地をみせた。
先週に引き続き、今週の地元大会は勝にとって大事な試合。「とりあえず予選は通りたい。あしたはたくさんバーディをとって、自信をつけたい」。これまで鹿児島開催の本大会には5度出場しているが、最高成績はアマチュア時代の13年に入った27位タイ。地元のギャラリーも、勝が最終日に優勝争いするプレーを楽しみにしている。「(きょうは)いいゴルフをお見せできなかったけど、あす以降は見せたいです」。ヒロインは、力強いまなざしで巻き返しを誓った。
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