最新ゴルフニュース

堀琴音、ツアー2勝目への心構え 「追い上げる気持ちで頑張れたら」

＜Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント　2日目◇19日◇鹿児島高牧CC（鹿児島県）◇6419ヤード・パー72＞
堀琴音がツアー2勝目に向け単独首位に立った。順延となっていた第1ラウンドの残り4ホールを2バーディで終えると、第2ラウンドは5バーディ・1ボギーの「68」。最大瞬間風速13.5m/sのなか、トータル7アンダーまで伸ばす快進撃だ。
「サスペンデッドの再開後はいつもと違うコンディション、ルーティンだし、個人的には苦手意識があった」というなか午前7時40分に15番のセカンドから再開。ここでバーディを奪うと、16番もバーディがスコアカードに書き込まれた。約2時間後にスタートした第2ラウンドでもその勢いを失わずに、トップで駆け抜けた。
2015年のツアー本格参戦1年目から初優勝が期待されながらも、一時は長い低迷期に突入。スイング改造、球質改善と懸命に取りくんだ結果、昨年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」で涙の初優勝を遂げた。その時は2打差からスタートし、首位に並ぶとプレーオフを戦っての勝利。だが今回は最上位からのスタートで逃げ切りを図ることになる。
とはいえ、トップからのスタートでも意識はいつもと変わらない。「スコアはいちばんいいけど、上がいて、追い上げる気持ちで頑張れたら」と、過度な緊張は最初から持つことはない。「結果はあとについてくると思うので、目の前の一打に集中してという思いが強い」と1勝を挙げているからこその気の持ちようも分かっている。
先週の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」では3日間「68」を並べたものの、優勝に一打届かず2位タイに終わった。「一生懸命やった結果で仕方ないけど、今まで以上に一打の重みを知ったので、今週はもっと気持ちが引き締まっている」と悔しさから学ぶことも多かった。だからこそ、今週は一打の積み重ねにこだわり、結果を考えないスタンスを貫いていく。
「変わらない気持ちで」と最終日を見据える堀。トップ発進からの勝ち方を覚えれば、今年は勝利をもっと積み重ねていきそうな雰囲気を漂わせている。（文・高桑均）
<ゴルフ情報ALBA.Net>