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禍中のサウジアラビアでの欧州女子は、ジョージア・ホールが圧勝！

男子ゴルフ界を騒がせるサウジアラビアで、欧州女子ツアー2022年シーズン2戦目の「アラムコ・サウジレディス・インターナショナル」が開催。ジェッダのロイヤルグリーンズG＆CC（パー72）で20日最終日を迎え、2位以下に5打リードのトップで出たジョージア・ホール（イングランド）が71で回り通算11アンダー、2位のヨアンナ・グスタフソン（スウェーデン）とクリスティナ・ナポリアオバ（チェコ）の2人に5打差をつける圧勝で18年の「全英リコー女子オープン」に続く欧州ツアー2勝目を飾った。
強風が吹くなか、5バーディ・4ボギー。「前半は少し風が弱かったので後半よりは難しくなかった」とコンディションを生かして4つのバーディ、「いつくかすごく良いショットが打てた。それで落ち着いてプレーができた」と後半は3つのボギーで後退するも、2位以下に付け入る隙を与えなかった。
「昨日より風が強くて、15、16番ともボギーとしてしまったけれど、ショットはとても満足だった。これ以上崩れないようにと思ったから17番でバーディが取れて良かった」。優勝パットを決めると、ソルハイムカップの仲間が次々に祝福した。「1週間ずっとリードをして勝つのはとても特別。プレッシャーのなか自分をうまくコントロールできたと思う」と25歳は大きく胸を張った。
米LPGAツアーがシンガポール、タイとアジアを遠征中、多くのLPGAツアーメンバーがサウジアラビアに集まった。男子では新リーグ開催で禍中となっているが、カルロタ・シガンダ（スペイン）、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）も出場した。残念ながらリディア・コ（ニュージーランド）はコロナ感染で欠場となったが、欧州女子ツアーにとっては大きな舞台で、今大会の賞金総額はUS100万ドル（約1億1800万円）で、ホールは優勝賞金15万ドル（約1770万円）を獲得した。スペインで開催される最終戦への出場権をかけた“レース・トゥ・コスタ・デル・ソル”でも1位に立った。
今季の欧州女子ツアーは過去最多の27大会。サウジアラビアの国営石油会社のアラムコがスポンサーにつきアラムコチームシリーズも開催、11月には再びサウジアラビアでも大会が行われる。（文・武川玲子＝米国在住）
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