<バレロ・テキサス・オープン 事前情報◇30日◇TPCサンアントニオ オークス・コース(米テキサス州)◇7438ヤード・パー72>
史上6人目のキャリア・グランドスラムに向けて、ローリー・マキロイ(北アイルランド)は逆算したスケジュールを組んだ。2011年の「全米オープン」でメジャー初制覇を遂げ、12年に「全米プロゴルフ選手権」、14年には「全英オープン」を制し、残すメジャータイトルは「マスターズ」のみだ。
4月7日から開幕するマスターズを控え、前哨戦ともいえるこの「バレロ・テキサス・オープン」には世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)らをはじめ、多くの選手がエントリーを回避しているが、マキロイは参戦を決めた。
「マッチプレーはあまり好きじゃない。マスターズ前の試合は、マッチプレーではなくストロークプレーがしたかった」と、マキロイは前週の「WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー」のエントリーを見送り、今大会でのウォーミングアップを選択した。
2013年以来の参戦となるが、そのときは2位にランクインし、そのまま出場したマスターズは25位で終えた。「ここでのプレーはオーガスタにむけての自信になった。オーガスタではまずまずの成績だったけどね」。テキサスで上昇気流に乗って、オーガスタに向かっていく計算だ。
マスターズに向けてオフを取り、細かい調整を重ねることも選択肢にあったが、試合に出ることにした。「前の週にプレーすることのメリットは“忙しい”こと。家でのんびりしていると、いろいろなことを考えすぎてしまう。だから、忙しくして他のことに心を向けるのはいいことだよ」。8度目のキャリアグランドスラム挑戦ともなると、“今回こそは”という思いも増していく。
「もちろんマスターズのことばかりを考えているわけではないよ。このトーナメントで優勝したいしね」。21年の「ザ・CJカップ@サミット」を制し、米ツアー通算20勝の大台にも乗った。今大会の優勝予想1番手にランクインしたマキロイが、その期待通りの好成績を残し、オーガスタへの上昇気流に乗れるか。
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