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心臓の動きが半分に落ちても『ふくらはぎ』を鍛えていれば助かる?【心筋梗塞からのフルスイング】

昨年4月にドラコン大会の会場で心筋梗塞を発症したドラコンプロの山崎泰宏は、手術により一命をとりとめ、その後、ドラコンプロとして現役復帰を果たす。誰もが不可能と考えた山崎の復活劇を追ったドキュメント。
今回のテーマは、命を繋いだ『ふくらはぎ』。
山崎泰宏は、心筋梗塞に見舞われ長時間放置すると過誤を犯しながらも自分が死なずに済んだのは、「ふくらはぎの筋肉が強かったからだったと思います。ふくらはぎを鍛えていなかったら死んでいたかもしれない」という。
確かに、ふくらはぎは『第2の心臓』とも言われ、筋肉が縮んだりふくらんだりしてポンプのように血液を心臓がある上へと押し戻す役目をはたしているというが、では本当に山崎は強いふくらはぎを持っていたから助かったのだろうか。まず、手術後の心臓がどれほどのダメージを受けていたのか、担当医の宇部興産中央病院の循環器内科医長の濱田頼臣医師に聞いてみた。(※心筋梗塞の体験を多くの人に伝えたいという山崎泰宏の強い思いから、濱田頼臣医師には特別に許可をいただいて取材しています)。
「心臓は、大きくなったとき(拡張)と小さくなったとき(収縮)の差し引き分が全身の血液として拍出していくわけです。一般に拡張時に比べて60%くらい縮小すれば心臓の筋肉の動きは正常とされるのですが、山崎さんの場合は心筋梗塞が広範囲に起きていて、その数値が30%くらいになっていました。つまり、心臓の動きとしては一瞬で半分くらいになってしまったということなんです。もう少し早く来てくれていれば、もっと助けられたと思うのですが」(濱田医師)
先の、山崎の「ふくらはぎの筋肉が強かったから死なずに済んだ」との言葉は現実として有り得ることなのか、濱田医師から説明してもらおう。
「確かに(心筋の動きが落ちた人で手術中に)他の臓器で何とか持つ場合はあります。逆に言えば、山崎さんと同じ程度の心筋の動きになってしまい、他の臓器の動きが悪い人は、助からないことも多いです。山崎さんの場合は幸い、心臓以外の臓器に関しては正常に近い状態であったことと、そして日々のトレーニングで筋力もしっかりしていたことで、助かったとも言えるでしょう。たとえ血液検査が正常であっても、明らかに弱々しい方と、普通に歩ける方では、手術をする上でのリスクは全然違うんですよ。山崎さんの場合は、筋力などもしっかりしていたというのは手術や術後の管理に耐えられた一つのポイントではあったと思います」(濱田医師)。
壊死した心筋細胞は再生しないので、山崎は今後も心筋梗塞発症前の半分の動きの心臓で生活をし、ドラコンプロとしてやっていくことにはるわけだが、これはハンディキャップにならないのだろうか。再び濱田医師に聞く。
「基本的に、心臓と肺と筋肉、この循環によって運動能力は決まると言われています。山崎さんの場合は心臓の動きは落ちたけれど、肺や筋肉、血管の内皮機能(血管の広がる力)といった他の要素で心臓を補助することで、山崎さんの中では最大限出せるパフォーマンス能力は落ちたかもしれないけれど、ある程度の運動能力を維持することができているのです。あとは、常に心臓に負担をかけ続けるようなスポーツだったら難しかったと思いますが、(ドラコンのような力の発揮が)瞬間的な競技だったので復帰ができたのかなと思います」(濱田医師)
山崎本人が言うように、『筋肉』が命を救った一つのファクターであったことは間違いなかった。「ふくらはぎ(筋肉)を鍛えていなかったら死んでいたかもしれない」は決して大げさではなかったのだ。
ゴルフに筋トレは必要か否かの議論はよく交わされる。以前は過度の筋トレで太くした筋肉はスムーズな体の動きを阻害するとされたが、タイガー・ウッズ(米国)の全盛期を経てプロたちの意識は変わり、今は多くのプロが筋トレの必要性を感じている。理由は飛距離に絡めてのものが多いが、一年間のコンディショニングや健康のために取り入れるケースも少なからずあるだろう。しかし、将来、山崎泰宏のようにもしものときに死なないために筋トレをしているという人は、果たしているだろうか。
“筋肉博士”こと石井直方東京大学名誉教授は、著書の「『老けないカラダ』をつくる!」(さくら舎)の中で、筋肉の働きについてこう記している。
『恒常性を保つ能力は年齢とともに低下します。そうすると、どのようなことが起こるか? まず暑さ寒さに弱くなる。そして体温が下がって全身の抵抗力が落ちることで、病気にかかりやすくなったり、ちょっとしたことで命を落としやすくなる。インフルエンザなどに感染して死亡する人が高齢者に多いのは、そのためです』
そして、この恒常性を保つのに筋肉が一定の役割を果たしているという。
『筋肉には血液の循環を促したり、熱を産生して体温を維持するという働きもあるのです。反対に、筋肉量が減ると熱を生み出す力が落ちるため、体温維持が難しくなってしまいます。つまり、広い意味で体の恒常性維持をサポートし、老化を防いでくれるのが筋肉なのです』
飛距離アップのために、コンディション維持のために、そして将来のもしものときに備えて、『筋トレ』を始めようではないか。(取材・文/古屋雅章)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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