ハワイで行われた米国女子ツアー「ロッテ選手権」では、渋野日向子が優勝争いのすえに単独2位。来季の出場権をほぼ手中におさめた。国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディス」では黄金世代の植竹希望が4人のプレーオフを制して、念願の初勝利を果たした。それらの結果を振り返る。
■米国女子「ロッテ選手権」(4月13〜16日、米ハワイ州・ホアカレイCC、賞金総額800万ドル=約2億5000万円)
韓国のキム・ヒョージュがトータル11アンダーまで伸ばし、逃げ切りでツアー通算5勝目を挙げた。渋野日向子は最終日最終組で回り、「70」をマーク。優勝には2打届かなかったが、単独2位と大奮闘を見せた。
この結果により、渋野はCMEグローブポイント(pt)を320pt獲得。今季通算498.625ptのランキング15位に浮上した。ボーダーラインと見られている約381ptを大きく上回り、来季のシード権をほぼ手中におさめた。
そのたの日本勢では、野村敏京がトータル3オーバー・48位タイ。笹生優花がトータル4オーバー・56位タイ、古江彩佳はトータル6オーバー・67位タイだった畑岡奈紗と山口すず夏は予選落ちを喫した。
■米国男子「RBCヘリテージ」(4月14〜17日、米サウスカロライナ州・ハーバータウンGL、賞金総額200万ドル=約10億円)
ジョーダン・スピースがパトリック・キャントレー(ともに米国)とのプレーオフを制し、今季初勝利、ツアー通算13勝目を挙げた。
日本勢では金谷拓実と小平智が出場したが、ともに予選落ち。松山英樹は出場しなかった。
■国内女子「KKT杯バンテリンレディスオープン」(4月15〜17日、熊本県・熊本空港カントリークラブ、賞金総額1億円)
ツアー史上最長となる2時間のプレーオフを制したのは、黄金世代の植竹希望(のぞみ、23歳)だった。西村優菜、吉田優利、小倉彩愛ら2学年下のプラチナ世代3人をエクストラホールで撃破し、念願のツアー初優勝を果たした。
地元・熊本での2週連続優勝を狙った上田桃子はトータル1アンダー・20位タイ。吉田の妹・鈴(日本ウェルネススポーツ大1年)は、トータル1オーバー・32位タイでローアマチュアを獲得した。
昨季賞金女王の稲見萌寧、連覇を狙った山下美夢有は予選落ちに終わった。
■「関西オープンゴルフ選手権競技」(4月14〜17日、兵庫県・よみうりカントリークラブ、賞金総額8000万円)
日本最古のオープントーナメントを制したのは、26歳の比嘉一貴だった。2打差の首位で最終日をスタートし、ディフェンディングチャンピオンの星野陸也に1打差まで詰め寄られるも、「70」で逃げ切りV。今季初勝利、ツアー通算3勝目を挙げた。
最終日最終組で回った蝉川泰果(東北福祉大4年)は「77」と崩れ、トータル3アンダー・17位タイに終わった。石川遼はトータルイーブンパー・30位タイ。2戦連続優勝を狙った香妻陣一朗は最終日に「84」をたたき、トータル13オーバー・64位タイで4日間を終えた。
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