米女子はカリフォルニア戦、米男子はペアマッチ大会が行われる。国内男子は、観客の入場料が無料の新規大会が茨城県で開かれ、同じ冠がついた大会が欧州でも開催され、日本勢5人が出場する。開幕前に今週の主要ツアー見所をおさらい。
■海外女子「DIOインプラントLAオープン」(4月21〜24日、米カリフォルニア州・ウィルシャーCC、賞金総額150万ドル=約1億9000万円)
舞台はハワイから再び米国本土に移り、カリフォルニア州での2連戦がスタート。1919年に開場した、ロサンゼルスの中で最も古い歴史あるコースのひとつであるウィルシャーCCで行われる。
日本勢は渋野日向子、畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳の4人が出場する。渋野は海外メジャー大会「シェブロン選手権」で4位タイ、先週の「ロッテ選手権」では2位に入るなど絶好調。昨年出場した日本勢は全員予選落ちを喫してしまっただけに、今大会の日本勢による優勝争い、上位フィニッシュには期待が高まるが、どのような展開が待っているのか。
昨年大会を制したのは“カナダの妖精”ことブルック・ヘンダーソン(カナダ)が、ジェシカ・コルダ(米国)を逆転し、節目となるツアー10勝目を挙げた。
■海外男子「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」(4月21〜24日、米ルイジアナ州・TPCルイジアナ、賞金総額830万ドル=約10億5000万円)
米国男子ツアー唯一のペアマッチ大会が4日間大会が開催する。初日、3日目は各ホール成績のいい人のスコアが採用されるフォアボールで、2日目、最終日は球を交互に打つフォアサムで行われる。
事前の優勝予想1番手には、世界ランキング1位で「マスターズ」覇者のスコッティ・シェフラーと大会1勝のライアン・パーマー(ともに米国)のテキサス出身ペアが挙げられた。コリン・モリカワ(米国)はビクトル・ホブラン(ノルウェー)とのペアが実現。各選手のプレーはもちろん、ペアならではの“共闘”にも注目したい。
なお今大会には、松山英樹をはじめとする日本勢はエントリーしていない。
■国内女子「フジサンケイレディスクラシック」(4月22〜24日、静岡県・川奈ホテルゴルフコース 富士コース、賞金総額8000万円)
熊本戦を挟み、国内女子ツアー第8戦は再び静岡県で開催される。昨年大会は稲見萌寧が、大会コースレコードのトータル12アンダーで優勝し、ツアー6勝目を飾った。
稲見は2週前には2位タイの成績に入ったものの、先週大会は予選落ちを喫した。今週こそ完全復活となるか。先週、首痛で棄権した西郷真央も出場予定。黄金世代10人目となる初優勝を遂げた植竹希望は、2週連続Vをねらう。
■国内男子「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」(4月21〜24日、茨城県・PGM石岡ゴルフクラブ、賞金総額10億3000万円)
国際スポーツ振興協会(ISPS)が主催、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が共催する新規大会が21日から4日間の日程で開幕する。当初は欧州ツアーとの共同開催の予定だったが、コロナ禍による渡航問題などもあり、今年は日本の単独開催となった。
ISPS所属選手としては、昨季賞金王のチャン・キム(米国)や、選手会長に就任した谷原秀人、今季国内開幕戦で優勝した香妻陣一朗、同2位に入った桂川有人などが出場する。“初代王者”のタイトルを手にするのは誰か。
本大会は有観客開催で、練習日・プロアマ戦も観戦可能で、入場は無料。本戦期間中は先着1000個の弁当が配られるほか、アイスが食べ放題など魅力満載の大会となっている。
■欧州男子「ISPS HANDA選手権inスペイン」(4月21〜24日、スペイン・インフィニタムゴルフ・レイクスコース、賞金総額200万ドル=約2億5000万円)
日本での欧州ツアーは延期となったが、同日程で“ISPS HANDA”の冠がついた欧州ツアーが独自に開催される。日本のレギュラーツアーから5選手の招待枠が設けられ、昨季国内下部ツアーで賞金王に輝いた久常涼、今年1月の米男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に出場した石過功一郎、西脇まあく、中井賢人、ゴ・シソウが出場する。
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