<DIOインプラントLAオープン 初日◇21日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
短いパットを外しても、「絶対に寄せられない」バンカーからボギーを叩いても、古江彩佳は自身のスタイルを崩さずに、笑顔で18ホールを回りきった。初日は午後スタートで強い風が不規則に舞うなか、4バーディ・3ボギーの「70」。1アンダー・19位タイの好位置で、決勝ラウンドをかけた第2ラウンドに進む。
スタート時には強い風がコースを襲った。加えて、芝目の強いポアナ芝は午後になるとより一層その難度を増す。そのなかでもいつも通りのプレーに徹した。距離が短いコースとはいえ、飛距離が出るほうではない古江にとって、それがアドバンテージというわけではない。要所にバンカーや微妙な傾斜を配置したコース設計は、ひとたび調子を崩せば、流れをも一気に崩しかねない。
10番から出た古江はいきなりティショットを右のラフに入れると、そこからフライヤーで奥のバンカーへ打ち込んでしまう。寄らずにボギー発進とつまずいた。しかし12番のパー3で4メートルを沈めると、その後はボギーもバーディも出る展開。最後はショートパットと風に苦しみながらも耐えるゴルフで上がってきた。
「風の読みも難しかったけど、アンダーで回れたのがよかった」とこの結果にはホッと一安心。「そこそこ長いバーディパットとかパーパットもはいってくれてよかったですね」と、ポアナの影響を受けるショートパットよりも、あまり期待しないで打てるミドルパットでスコアを作った。
いつも平常心の古江にとって、今週は「風とお友達になりたい。きょうは半分くらい」と気まぐれなやつとは仲良くやっていきたい。「アゲンスト気味の横からの風が」と、気になるのは向かい風。古江の笑顔で追い風へと変えて、上位へと進んでいく。(文・高桑均)
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