<フジサンケイレディスクラシック 初日◇22日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6447ヤード・パー71>
高橋彩華が申し分ない好発進を切った。2番パー4で3メートルのバーディパットを沈めると、そこからラッシュ。前半と後半でそれぞれ4つずつバーディを獲って、ボギーはなし。トーナメントコースレコードタイの「63」をマークし、8アンダーで2位に4打差をつけた。
川奈の名物でもある、7メートルの打ち上げで砲台グリーンの17番パー3では、4番ユーティリティでのティショットがグリーンをオーバーし、寄せきれず。4メートルのしびれるパーパットが残ったが、「オッケーボギーで入れるくらいで打ったら入りました。ラッキーですね」と、フックラインを真ん中から沈めた。
今シーズンは7戦終えて予選落ちはなし。トップ10にも3回入るなど好調のように思えるが、「開幕戦から得意だったアイアンがずっと荒れていて、拾いながらのゴルフばっかりだったんです」と話す。眼中になかった20ヤード手前のバンカーに入ったり、意図しなかった方向に飛んだりと「ワイパーみたいになっていた」というが、今大会で好転したのにはある理由がある。
実は今季から“クラブ契約フリー”になっていた高橋。「思い切って」大会前日からアイアンのシャフトをトゥルーテンパーの『スチールファイバーi80S』、それに合わせてヘッドを中空構造の『ミズノプロ225』に変更した。「新しい感覚で打てました。しなりを感じられて、打感が柔らかくなり、球も上がるようになりました」。まだまだ調整中ではあるが、きょうのパーオン率は14/18。「大きなケガが減りました」と不安は徐々に解消されつつあるようだ。
先週には同学年の植竹希望が“黄金世代10人目の初優勝”を遂げた。「普段から話す仲なので、すごくうれしいです。私は優勝争いできるほどショットが良くなかったので…」と話すが、その兆しは見えてきた。「自分が納得できるショットができるようにあと2日間も意識したいです」。新しい相棒と喜びを分かち合うその時に期待したい。(文・笠井あかり)
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