サウジの新リーグ「リブ・ゴルフ・インビテーショナルシリーズ」のCEOを務めるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が今度は7月にセントアンドリュースで開催される「全英オープン」に出場意欲をみせている。
67歳のノーマンは1986年、93年の2度全英オープンを制覇。しかし、同メジャーの勝者が出場できるのは60歳まで(もしくは勝利から10年)。すでにノーマンは7年も過ぎている。さらに最後にノーマンが競技ゴルフでプレーをしたのが2012年と、10年前に遡る。
しかし、ノーマンは「まだ出場できると思う」と強気。「今年は第150回の記念大会。私は歴代優勝者。そして私はセントアンドリュースが大好きだ」と語る。ノーマンが最後に全英オープンをプレーしたのは2009年のターンベリーでの大会。さらに「もし私が最後の競技ゴルフに出場するとしたら…このセントアンドリュースでの全英オープンだ」と付け加えた。
ノーマンの代理人によると、予選会からの全英オープン出場は考えておらず、「特別招待」を希望しているという。
2014年、全英オープンを主催するR&Aは、ロイヤル・リバプールでの全英オープンに65歳のトム・ワトソン(米国)を「特別招待」で招いている。しかしながら、R&Aがノーマンを同じように招くかは分からない。
R&Aは「第150回の全英オープンに新たな招待を設ける予定はない」ときっぱりと話す。
昨年末、ノーマン率いるリブ・ゴルフがアジアンツアーに3億ドル以上を投資。今季は同ツアーでインターナショナルシリーズが開催されているが、R&Aはこれまでアジアンツアーの賞金王が得ていた全英オープンの出場権を削除した。R&Aは「大会出場資格の見直しは定期的に行うものだ」とコメントしていた。(文・武川玲子=米国在住)
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