<DIOインプラントLAオープン 最終日◇24日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
5打差圧勝で米ツアー6勝目を飾った。単独トップからスタートした畑岡奈紗は1イーグル・4バーディ・2ボギーの「67」と4つ伸ばし、トータル15アンダーで優勝した。
3日目を終え2位との差は4打。その勢いは、最終日のラウンドでさらに加速した。「今週通じてパッティングはずっとよかった。自信を持って打ててた」という言葉通り、グリーンで流れを引き寄せる1日となった。
1番からいきなり10メートルのバーディパットが決まる。4番パー3でもスコアを1つ伸ばすと、続く5番で8メートルをねじ込んでグッと右拳を握った。6番ではティショットをロープ外に打ち込み4オン。さらにボギーパットも6.5メートル残る大ピンチに陥ったが、これも決める。「強めに打ったけど、あそこがボギーだったのは大きかった」。力強いガッツポーズを繰り出す。
ただ、もっとも“神がかっていた”というプレーをこの後見せることに。それが15番のパー5だ。ティが前に出され、実測448ヤードと短いここは難易度も最も低く、2オンそしてバーディ必須というチャンスホールだ。残り170ヤード弱の2打目はアイアンを握った。2オンには成功したが、これが左手前に切られたピンに対しグリーン右奥の段上と決して100点のショットではなかった。
ゆうに10メートルは残る状況。段下を狙うため、寄せてバーディが獲れればと誰もが思ったはず。そんななか柔らかいタッチのイーグルトライは、そのままカップに吸い込まれた。その顔にはしてやったりの笑顔が浮かぶ。ガッツポーズも一段と力強い。
「15番のイーグルが決まってホッとした。残り3ホール、差は大きいければ大きいほどいいと思ってやってた」。これがまさにクラッチパットとなった。
最後のボギーパットを沈めると、その表情も一気に緩む。そして2学年下の後輩・古江彩佳が「おめでとうございます!」と近づき、ウォーターシャワーで手洗い祝福を受けた。「4年ぶりにここでプレーして、その時はすごくイメージが悪かった。まさか勝てるなんて。メジャーもたくさん残っているので修正するところを修正して、もっと自信をつけたい」。今後に弾みをつける今季初優勝だった。
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