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世界1位や先週Vの畑岡奈紗も使用 高橋彩華を優勝に導いたニューシャフト【辻にぃ見聞】

国内女子ツアー第8戦「フジサンケイレディス」は黄金世代・高橋彩華の初優勝で幕を閉じた。最終日最終組を10度経験して手に入れた、悲願の初V。これまであと一歩届かなかったタイトルを、つかめた要因はなにか。上田桃子、松森彩夏、吉田優利を指導する辻村明志コーチが振り返る。
■米ツアーでも人気のシャフトを直前投入
ルーキーイヤーの2019年ではパーオン率74.6032%で全体4位。昨季は75.4405%で全体の2位に入っている高橋。「ショットのスタッツがいいですね。彼女が優れているのは“出球の安定感”です。サイドスピンが少なくて、ターゲットに対して打ち出していく出球が素晴らしいです」という武器だが、今季は60%台に留まっていた。高橋自身も「(左や右に飛んで)ワイパーみたいになっていた」とショットに悩んでいたことを明かしている。
その持ち前のショット力を取り戻した今大会。辻村氏が注目したのは、高橋が大会開幕直前に思い切って変更したアイアンだ。ヘッド、シャフトをともに一新したが、特に気になったのはシャフトだという。
高橋が使用したのは、カーボンとスチールが50%ずつで作られている『スチールファイバー』。実は現在世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)、2位のネリー・コルダ(米国)、3位のリディア・コ(ニュージーランド)、4位のミンジー・リー(オーストラリア)が使用。さらに畑岡奈紗も今季から投入し、先週の米ツアーで6勝目を挙げて世界ランキングは6位に浮上した。
「世界ランキングトップ6のうち、5人も使用しています。最近アメリカで人気が出ていて、その波が日本に来ているようにも感じますね」。優勝した高橋に加え、このスチールファイバーを使用している濱田茉優は3位タイ、松森彩夏は10位タイの好成績で今大会を終えた。これから実戦投入していく選手も多くなることが予想される。
上から『ドンっ』とピンポイントでグリーンを狙うことが重要になってくる米ツアーでは、ボールの高さが求められるが、スチールファイバーにはこの特性があると辻村氏は話す。「高橋さんはもともと打球に角度がなかったのですが、このシャフトでスピンとボールの打ち出し角が上がり、しっかりボールも止まってたように見えます」。ピンをデッドに狙うことができるようになったことで、チャンスに多くつけることができた。
さらに、安定感も増した。「畑岡選手にも高橋選手にも共通して言えるのは“つかまりすぎる左のミス”を嫌がること。ねじれづらいというシャフトの特長で、そのミスが減ったのではないでしょうか」。ただ振りやすいだけではなく、カーボンとスチールのいいとこどりができているというスチールファイバー。これが高橋の武器であるショット力を取り戻すことにつながったと語る。
■3年前からの成長を感じたグリーン周りからの“ディフェンス力”
高橋のショット力ばかりに目が行きがちだが、成長したのはそれだけではない。今大会、高橋のバッグを担いでいたプロキャディの河戸映氏。プロになったばかりの高橋のバッグを担ぎ、それ以来3年ぶりのタッグだった。『3年でこんなに伸びるんだ』と驚いていたという。
舞台となった川奈ホテルゴルフコースは、ツアーで3試合しかないコーライ芝のグリーン。多くの選手がグリーン上でのライン読みや、「コーライ芝では、スピンをほどけて寄せるのか、入れて寄せるのか。キャリーの場所や芝目によっても変わってきます」とアプローチでの寄せに苦しんでいた。
しかし、高橋はそれを攻略できたと話す。「グリーン上でのタッチの出し方や、アプローチするときの順目逆目の判断が前よりもしっかりできるようになっていた、と(河戸氏が)話していました。スピンコントロールやアプローチの引き出しが多くなったことに驚いていましたね」。
武器となるショットでピンを果敢に攻めると、どうしてもグリーンを外してしまうことが多いが、高橋はそのようなシチュエーションに対処する武器をしっかり手にしていた。「攻めるということは、ミスしたときにカバーするディフェンス力を持っていないといけません。外してしまったときの練習が十分にできていたのでしょう」。ミスをカバーするための、グリーン周りの小技も光った。
■初優勝に対する高橋の執念
初日「63」のコースレコードタイで単独首位に立った高橋。2日目もトップの座を守り、最終日を迎えていたが、辻村には少し流れが悪かったように見えたという。
2日目の最終18番、パーオンできずにボギーでホールアウト。それを引きずるかのように、最終日の1番、2番ホールで連続ボギー発進となった。「日をまたいでの3連続ボギーは、気持ちを立て直すことは大変だったのでは」と辻村氏は分析する。
高橋自身も「また勝てないのかな」とプレッシャーに苦しんだというが、その後のリカバリーに辻村氏は拍手を送った。「立て直すことは大変だったと思います。それでも“負けてもいいから”と腹をくくってしっかりピンを狙っていました。執念が手繰り寄せた優勝だと思います」。続く3番では左6ヤードに切られたピンを果敢に狙い、1メートルにつけてバーディ。4番でも90ヤードから50センチにつけて、悪い流れを断ち切っていた。
前週の熊本戦を制した植竹希望に引き続き、“やっと”初優勝を手にした高橋彩華。「“プレッシャーのよろい”はなくなったでしょう。勝ち星は増えていきそうですね」と期待を寄せた。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、松森彩夏、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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