フィル・ミケルソン(英国)がグレッグ・ノーマン(オーストラリア)率いるサウジの新リーグ、リブ・ゴルフ・インビテーショナルシリーズの全8試合に出場すると契約、3000万ドル、約38億円以上を前払い金として受け取ると英テレグラフ紙が伝えている。
51歳、メジャー6勝のミケルソンは6月9〜11日にイングランドのロンドン郊外、センチュリオンGCで開催される同シリーズの開幕戦への出場に向け、米米国男子ツアーに出場許可を求めていることを公表している。この開幕戦にはセルヒオ・ガルシア(スペイン)、リー・ウエストウッド(英国)、イアン・ポールター(英国)、ルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)らを含む世界ランキングトップ100位内の15人以上が出場を希望し、ツアーに許可申請を行ったと報じられている。
現在ツアーを欠場中のミケルソンだが、5月、ディフェンディングチャンピオンとして臨む全米プロ選手権、6月の全米オープンにエントリー、メジャー大会には出場するものと見られる。
米国男子ツアーの対応が注目を集めるが、ロンドンと国外での開催から開幕戦には出場許可を出すのではと見られているが、問題はその後。
同シリーズは北米に舞台を移し、7月にオレゴン、ニュージャージー、ボストン、シカゴで開催されるが、米国男子ツアーは同週に試合がある場合、北米での出場はいっさい認めていない。
テレグラフ紙によると、ミケルソンがもし同シリーズの大会に出場しなければ、前払い金の返金、もしくは違約金が発生するという。
またPGAツアーは「サウジの新リーグに出場した選手は、米国男子ツアーは出場停止となる」と公言してきたが、ノーマンは「これは法律に触れる」として米国男子ツアーに警告をしていた。ミケルソンが万が一米国男子ツアーから永久追放となれば、おそらく法廷闘争になると見られる。開幕戦への出場許可は5月10日までに確定する。(文・武川玲子=米国在住)
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