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メジャー前哨戦は分かりやすい林間コース　東の飛ばし屋たちの出番です【大西翔太の大展望】

今週の国内女子ツアーは9試合目の「パナソニックオープンレディース」が行われる。メジャー前最後の戦いを制するのは誰なのか。青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏が展望を語る。
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■分かりやすい林間コースです…
舞台は今季初めてとなる千葉県にある浜野ゴルフクラブ。大西氏は全体感として「フェアウェイが広く気持ちよく振っていける、関東らしい林間コースですね」という。
例年、飛ばし屋有利と言われるコースだが、今年はさらにアドバンテージが。「グリーンが硬くないですね。去年はもう少し硬かったイメージがあるのですが…。スピードもそこまでではありません。一方で距離は伸びています。より飛距離が出る選手たちがプレーしやすくなっているのではないでしょうか」と展望を語った。
■久しぶりにこの人！
「久々にこの人の名前を挙げたいと思います」と食い気味に大西氏が名前を出したのは原英莉花。今季は6試合に出場してトップ10はなく、調子がいいとは言い難いが、練習場で見ると原らしさが戻ってきているという。
「先週休んだことによって、足りないものを補ってきたような気がします。ここ最近迷いもあって、振り切れていないイメージがありましたが、見る限りしっかりと振れていました。1週空いたことで、詰まっていたものが取れたのでしょう。いいリフレッシュをしてきたと思いますね」
また、昨年の浜野ではプロ転向後初となるホールインワンを達成して3位タイ。いいイメージもある。「神奈川県出身の原さんにとって、ジュニアのころから慣れ親しんだ林間コース。失っていたものを取り戻してくれるのではないでしょうか」と期待を寄せた。
■東の大砲といえばこの人でしょう
次に名前を挙げたのは神奈川の隣、東京が生んだパワーヒッター・葭葉ルミ。ツアーに『ドライビングディスタンス部門』ができてから2017年、18年と1位に輝いてきた葭葉ルミ。19年も2位となっている飛ばしの申し子である。
「昨年は苦しんでいる印象がありましたが、今年はトップ10が2度あるなど、コンスタントに成績が出ていますね。今年は“無理矢理感”がありません。力みがない、と言い換えてもいいでしょう。表情がいいですよね。肩の力がいい意味で抜けています」
■戻ってきた絶好調娘と地元・市原が生んだショットメーカー
関東出身といえば、今季3勝を挙げているあの選手。3試合ぶりに復帰する神奈川出身の西郷真央も忘れてはならない。「話を聞いたら“もう大丈夫です！”と頼もしい言葉が返ってきました。実力は間違いないので、楽しみです」。そしてもう一人。開催地・市原市出身の成田美寿々にも注目。「安心感を持って気持ちよく振っていけるコース。地元で美寿々らしいゴルフを見せてほしいですね」と話した。
解説・大西翔太（おおにし・しょうた）/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす！！ 飛距離アップの正解』が発売中。
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